不倫的〈池の蒟蒻問答〉

小学校建設用地を評価額より大幅に安い価格で取得した森友学園が世間を騒がせています。

学校側の籠池理事長が鴻池参議院議員に働きかけたのではないかという疑義に関して、鴻池氏は、差し出された封筒の中身を確かめることもせず、

「金なのかコンニャクなのか知らん」

と突き返したという言い分に、

「鴻池氏側が献金、寄附を強要した」

と、学園側がホームページに掲載したという報道がありました。

 

籠池鴻池の〈池の蒟蒻問答〉と題すると、落語のネタになりそうですが、これを、

「伴侶に不倫を知られた二人の関係にも似ているのではないか」

と考えますと、落語よりもっと面白くなるかもしれません。

魚心あれば水心で、どちらが先に仕掛けたのかは判然としなかったとしても、秘密の関係が白日の下に曝されてしまいますと、強引に関係を迫られたとか、誘惑したのは相手の方だとか、互いに相手に責任を擦り付ける泥仕合になってしまうようです。

 

ちなみに、念の為に申し上げておきますが、アタクシ、政治家との癒着や不倫といった問題とは、まったく無縁な人生を送って……

 

え?

(改めて言わんでもわかってる)

 

失礼しました。

ひな祭りに思うおっさん……

ひな祭りでは、ひなあられや菱餅、白酒が飾られ、ちらし寿司が食卓にあがり、デザートには、ひな祭りケーキなんかが登場します。

この時期だけ、男雛と女雛が仲良く並んだお菓子も店頭に並んでいます。

 

考えてみると、節分の恵方巻きにバレンタインデーのチョコレート、端午の節句のちまき、クリスマスケーキなど、数ある日本の商業主義的行事の中でも、食べ物の種類がいちばん多いのは、今日のひな祭りではないかと思います。

 

食べ物だけではなく、飾られるひな人形も、もっとも華やかで贅沢ではないかと思います。

日本人形はもちろん、フランス人形、リカちゃん人形、バービー人形、セーラームーンのフィギュアも、高貴で高価なひな人形にはかないません。

しかも、男雛女雛だけの質素な人形から、三人官女に五人囃子、それらにおままごとのような細かいお道具類までフルセットで揃える高級品まで自在に飾れて、その前で女の子たちは楽しく楽しく遊びます。

それを思えば、ウルトラ怪獣仮面ライダーの怪人を手にして戦わせる男の子の、なんと単純なことでしょうか……

 

そんなことに気がついても、アタクシは仮面ライダーの怪人で遊んでいたい……

 

(ええ年したおっさんが、何を言うてるんじゃ!)

 

いや、男はいくつになっても少年の心を失わ……

 

(早う大人になれ!)

                                   デンデン

『三題噺の会in奈良〜オチのないお知らせ〜

三月になりますと、寒さも和らぐように感じます。

 

おかげさまで、千林の伝楽亭の三月の土曜日曜は、落語会などで埋まっております。

25日は、そのまま打ち上げ会場にもなります、『扇楽』での開催になります。

詳細は、伝楽亭のブログを御覧下さい。

 

二月の伝楽亭に続きまして、今月12日(日)14時より奈良市小川町9川村ビル2Fにございます、落語喫茶『古々粋亭』で〈三題噺の会〉を開催いたします。

 

いつものメンバーに加えて、奈良出身、一条高校卒業、社会人落語日本一決定戦初代名人(優勝)五月家ちろり嬢がシンキングタイムでたっぷりと落語を聞かせてくれます。

 

たぶん、三題噺に挑む我々四人が高座に上がっても、全部で30分ぐらいでおしまいにあるかと思いますが、ちろり嬢は、一人で二席、一時間近く高座を務めてくれるのではないかと思います。

 

一応、『三題噺の会』と銘打ってはおりますが、その実、『五月家ちろり独演会』と申しましても、あながち間違ってはおりません。

 

本日、『古々粋亭』に置いておりましたチラシがなくなったとの知らせがありました。

二、三枚しか置いていなっかたわけではなく、また、メモ帳代わりに誰ぞがごっそり持ち帰ったわけではないかと思います。

といって、当日、満席になるかどうかもわかりませんが、一応、そんなこんなで『三題噺の会』のお知らせを、いたしておきます。

 

ちなみに、伝楽亭では、5月7日(日)に『三題噺の会』を行いますので、ゴールデンウィークの最後にちょいと立ち寄っていただけましたら、幸いに存じます。

ブーメラン手法

昨日の国会では、ブーメランがきれいに飛んでいたようです。

 

首相や大臣を追求するために放った民進党の質問が、そっくりそのまま、

民主党政権時代にもやってたんやおまへんか〜」

と、返されていたようです。

 

このブーメラン現象は、政界だけに見られる現象ではありません。

 

先生が生徒に、

「こら、ちゃんと授業を聞け」

生徒は先生に、

「そういう先生は、私たちの言うことをぜんぜん聞いてくれへん〜」

 

係長が部下に、

「ほんまにお前は飲み込みの悪い奴やな」

と言うのを聞いておりました課長が、

「お前もそうや」

 

たいがいの方は、自らブーメランを放つつもりで何かを仕掛けるわけではありませんが、うっかりしておりますと、それがブーメランになってもどってきて、我が身を傷つけることになります。

 

 

傍で拝見しておりますと、非常に面白うございます。

 

でも、最初からブーメランとして投げると、戻ってきたときに見事にキャッチすることができて、拍手喝采となります。

 

ですから、この手法は、ショートショートや小噺なんぞの、オチの定型の一つにもなっております。

まあ、改めて申し上げるまでもないかとは思いますが、拙ブログでも、このブーメラン手法を使っております。

 

こんなことを例によって例の友人に申しましたところ、

「でも、キミの場合、ことごとくキャッチできてへんで」

1000本ブログ!

本日の、このブログで、1000本目になります。

 

1000本と申しますと、野球の1000本ノックが一般的に想起されるかと思いますが、ノックを受ける側はもちろん、ノックする方もかなりきつい、ということを体験されておられる方も少なくないと思います。

 

 

ただ、まあ、拙ブログの場合、1000本でも1万本でも、たいしてきついということはなく、書いたからといって、今さら書く力や思考力が増大したという実感はありません。

それでも、昔、ちょこちょこ書いておりましたショートショートを、今年になっていくつも書けるようになりましたのは、1000本ブログのおかげかもしれません。

それらのうちのいくつかは、アタクシが勝手に『凄腕編集長』と崇めております方にお読みいただいたうえで、講談社の『小説現代』のショートショート・コンテストに応募しております。

もし、入選いたしましたら、自慢げに御報告しようかと考えておりますが、選から漏れてしまいましたら、何もなかったことにいたしますので、その場合、来月22日発売の『小説現代』で確認することはおやめください。

 

ちなみに、留五郎さんは、拙ブログの、一般とは違う考えかたや視点を楽しみにされてお読みくださっておられるとのこと。

「ほんまになんぼほど物好きやねん!」

なんてことは爪の先ほども思うことなく、ほんとうにありがたいことだと、感謝しております。

他にも、愛読…… いえ、中毒〈読〉されてくださる、奇特な方もおられるようですが、よくもまあ、こんな下手な1000本ノックを受けてくださった、と気の毒にさえ……

 

え?

(そないに気の毒に思うんやったら、精進してもっとおもろいこと書け!)

 

肝に銘じます。

ありがとうございます。

 

ところで、1000本目のブログですから、誤字脱字はないように思いますが、留五郎さん、どないでっか?

横文字の略し方に関する考察

留五郎さんから、

「WBCも話題にせい」

と、メールをいただきまして、

「承知いたしました。ワールドクラシックベースボールですね……」

と、返信いたしましたら、

「ワールドベースボークラシックじゃ!」

 

日本のプロ野球の、Cシリーズも、つい先日まで、チャンピオンシリーズだとばかり思っていましたが、

「あほ、クライマックスシリーズじゃ!」

と、留五郎さんにではありませんが、ツッコミを入れられてしまいました。

 

昔、別の高校に進学した中学の同級生の制服にあった、IHSというバッチを見て、

「一年八組すけべぇの略か……」

と言うたら、どつかれました。

 

単語の頭文字であれこれ表現するのは、やめてもらいたいと思っています。

AKB48なら、アキバしじゅうはちでええやないかと思います。

NMB48なら、なんばしじゅうはちでええやないかと思います。

 

ミスタードーナツは、ミスド

マクドナルドは、マクド

商品も、バペボでことたります。

省略するにしても、このように、名詞をそのまま短く、三字にまとめるべきではないかと思います。

 

たとえば、

WBCなら、ワベク。

Cシリーズは、クライ。

TNDなら、トデラ。

 

え?

(よけいにわからん!)

 

えー、そしたら、

USJなら、ユニバ……

 

え?

(それはもうある!)

 

えー、そしたら、

GHQなら、進駐軍……

 

え?

(古い!)

 

そしたら

OWRで、オワリ……

 

え?

(オチになってない!)

 

そしたら、

OTIで……

(バキューン!)

 

失礼しました……

サイコパスの苦悩

書店には、ストレスにどう向き合えばよいか、ということをテーマにした書籍が多数、並んでいます。

先日、立ち寄った書店でもそうした書籍が平積みされていましたが、その中に、サイコパスをテーマにした書籍がありました。

サイコパスに関しましても、あるいは、ストレスについても、以前、拙ブログでも記したかとは思いますが、改めて、双方を手に取ってみまして、

サイコパスは、一般社会におけるストレスに悩まされないのではないか……」

と、たぶん…… いえ、きっと、不謹慎なことを思ってしまいました。

 

でも、いわゆる性的マイノリティーに属する方が、少数派であるがゆえに苦悩を抱えるのと同様に、サイコパスに属すると考えられる方も、少数派としての苦悩があるように思います。

 

他人の悩みを聞いておりますと、

「それぐらいたいしたことやおまへんで〜」

てな具合に、軽いノリで言うたりなんぞしておりますが、これが逆に自分の悩みになりますと、

「それぐらいたいしたことやおまへんで〜」

てな具合に、軽いノリで言われたりなんぞしております。

 

そういう意味では、少数派も多数派になるのかもしれません。

 

これを例によって例の友人に語りましたところ、

「今日もやっぱり自己弁護か」

と、言われましたので、

「自己弁護とは失礼な!」

と、申しましたら、

「キミの場合、『あんさん、普通のお方やおまへんな』とか『あんさん、今どきのお方やおまへんやろ』とか、言われる少数派やろ」

「確かに少数派には違いないが、むしろそれはボクのアイ、アイ……」

アイデンティティーか」

「そうそう、その、アイのティーや…… ただ……」

「ただ、なんや」

「普通でなくても、今どきでなくても、もうちょっと、女性にもてたいな……」

「デンデン!」

「キミが言うな!」