サワコの朝から〜湊かなえさんの教え〜

今日の『サワコの朝』(MBSテレビ)のゲストは、作家の湊かなえさんでした。

子供のころ、作文は好きではなく、若い時分から小説を書いていたわけでもなく、結婚してから最初に取り組んだのが、シナリオだったそうです。

もちろん、シナリオ教室や小説学校なんて養成所に通うことはしていらっしゃらないようでした。

 

面白かったのは、シナリオコンテストで佳作に選ばれて東京の授賞式に行ったときに、地方に住んでいてシナリオライターとしてやっていくの難しい、ということを知らされて、だったら、小説を書こうと思い、どうせ書くなら、台詞が三行以上になってはいけないというシナリオの鉄則を破って書いた『告白』が、映画になった、というお話でした。

シナリオの掟を破った小説が、映画のシナリオになっているということです。

 

教室、学校、養成所を否定するわけではありませんが、そこで教えられていることに囚われていては、却ってよい作品は生まれない、ということも言えるのではないかと思います。

 

もう一つ、どうすれば相手は嫌がるのかということを考えるのも面白い、てなこともおっしゃっていました。

 

誰かに小説の書き方を習ったわけでもなく、人の嫌がることを想像するアタクシには、作家の才能があるはずだと、改めて思った次第でありますが、どうしていまだに小説家になっていないのだろうかと、例によって例の友人に申しましたところ、

「人間、己を知って諦めることも大事なんだよ」

と、諭されました……

ゴルゴ13・パート4 ゴルゴからの依頼〜熊本特別編〜

明日、熊本地震からちょうど一年になるということなのでしょうか。

地方に本社を置く企業が海外に工場を展開する事例として、熊本の会社が描かれています。

今回、ゴルゴ13は、その熊本の企業のために支援を依頼していますが、通常、ゴルゴ13が誰かに何かを依頼するときは、狙撃の状況に合わせた銃器の改造がほとんどですから、こうした誰かを支援してくれという以来は、変におせっかいを焼いているようにしか見えません。

 

にもかかわらず、劇画のあとに記されている解説では、ホテルや住居を選定するときの注意点が述べられています。

ホテルに宿泊するときのゴルゴ13は、非常階段に近い部屋を選んでいますから、むしろ、こちらに重点を置いた設定でストーリーを展開した方がよかったのではないかと思います。

 

外務省からの依頼に応じているゴルゴ13が、回を重ねるごとに間抜けに見えてくるのは、やはり、狙撃のリクエストがないからでしょう。

通常、狙撃以外のリクエスト、たとえば護衛などの仕事は引き受けないゴルゴ13ですから、ライフルを使用しない設定には、やはり無理があるようにも思います。

ですから、ゴルゴ13のイメージが壊されているようにも感じております。

 

毎週、金曜日に外務省のホームページに掲載されるゴルゴ13を、最後の13回目まで読み続けようかと思っていましたが、このまま、イメージが崩れていくゴルゴ13を見ているのが、アタクシ、辛くなってまいりました……

 

情報を得る方法を伝授することに終始するゴルゴ13ではなく、危機に瀕したときの具体的な身の処し方を、ゴルゴ13のアクションとともに見せてもらいたいというのは、外務省の企画意図から言えば、身勝手な願いなのでしょうか……

ああ、できうるならば、ゴルゴ13にふさわしいリクエストを……

 

え?

(だったら、オマエがスイス銀行に報酬を振り込め!)

ははは……

ズキューン!

今年の新人は……

たとえば、新人を採用する際には、

「既成の枠にとらわれない、新しい視点を持った人材を……」

なんてことを宣いながら、研修期間が終わって、新入社員が仕事に慣れてきた時期に、

「今年の新人は、ほにゃららだ……」

と、その特徴を一言でくくってしまう言葉が世の中に出回るようになりますと、それをどこかで仕入れた管理職なんかが

「まあ、今年の新人は、ほにゃららだからな……」

なんてことを、さも物知り顔で口にしているようなシーンが、世間にはけっこう見られるのではないかと思います。

 

学校でも、

「今年の新入生は、去年と比べて……」

や、

「この学年は、こういう学年だから……」

などと評されているのではないかと思います。

 

企業であれ、学校であれ、そうしたことが、

「彼らはほなやららだから……」

というレッテルになって、逆に新入社員の新しい発想や改革を妨げている、あるいは、生徒の新しい能力の開発や個性を伸ばすチャンスを失わせているのではないかとも思います。

 

「失敗を咎めないでいいところをほめて伸ばそう」

なんて、国家的スローガンのような台詞を耳にすることが多々ありますが、新しい発想や改革が、既成の視点の転換を基盤とするなら、それ以前に、年中行事のように貼られる新人へのレッテルにとらわれないことが必要なのではないかと思います。

 

こんな話を、例によって例の友人にいたしましたところ、

「キミは、いつもそんなことを言って、人と違うところをアピールしようとする人間だよね」

と申しましたので、

「それが、すでにアタシに対するレッテルではないのか」

と抗議いたしましたら、

「じゃあ、間違ったレッテルをボクはキミに貼っているのか」

浅田真央さんの引退会見から〜〈有終〉か〈晩節〉か〜

女子フィギュアスケート浅田真央さんの引退会見での司会者からの、

「最後に本人を送る出せるような質問をしていただける方は、いらっしゃいますか?」

という、最後の締めくくりとなる質問を求める言葉に応えられるような質問が、なかなか出なかったようで、それが、ちょっとした話題になっているようです。

 

これまでも、たくさんのスポーツ選手の引退会見が開かれていますが、最後の締めくくりとなる質問を、何度も求める司会者も、珍しいのではないかと思います。

 

『有終の美を飾る』

という言葉は、スポーツ選手が常に意識しているところかと思いますが、司会者がそれを質問者に求めるというのも、浅田真央さんだからこそではないかとも思います。

 

その対極にある言葉が、

『晩節を汚す』

ではないかと思いますが、これがスポーツ選手に使われるこたは、まずありません。

多くは、権力にしがみつく老害となる政治家や企業経営者に対して、

「どうぞ、晩節を汚さぬように、ここは後進に道を譲ってください」

と、引退を勧めるときなんかに使われるのではないかと思います。

 

ただ、スポーツ選手や政治家、経営者といった、自分で引退を決意しなければならない立場にはないサラリーマンなら、定年による退職制度によって引退させられますから、有終だの晩節だのとは、あまり縁はないように思います。

 

もちろん、アタクシもサラリーマンではありませんから、有終の美を飾るような引退を考えなければなりません……

てな話を、例によって例の友人に申しましたところ、

「キミの場合、すでに人生がかなり汚れてしまっているから、有終の美は無理だろう……」

美空ひばりさんの歌

美空ひばりさんの生誕80周年特別企画が、昨夜、TBSテレビで放映されました。

 

子供の頃から天才と謳われた美空ひばりさんのヒット曲の数々を、現代の第一線で活躍している歌手たちが、一曲一曲歌い上げる姿を拝見して、拝聴して、改めて、すばらしい歌手だったんだと思いました。

 

ただ、誰でも美空ひばりさんのファンだったのかと申しますと、実はアタクシの両親は、なぜか好きではないと申しておりましたので、アタクシもしばらく、みんなが騒ぐほど素晴らしい歌手だとは思っていませんでした。

でも、自分で聞くようになって、認識を新たにいたしました。

 

たぶん、20年後、生誕100周年でも、それ以降、何年経っても美空ひばりさんの歌と映像は、歌い継がれ、語り継がれるのではないかと思います。

 

ちなみに、皆さん御存知の五月家ちろり嬢は、落語の他に、自他ともに認める歌上手でもありまして、先日、皆でカラオケに参りましたときにも、酔っぱらった勢いで、

「プロの歌手でもアタシに勝てる者は、そんなにいてへん……」

なんてことを豪語いたしましたから、

「ちろりに勝つ歌手って、誰やねん?」

と尋ねましたら、

美空ひばりには、一目置くかな……」

籠池氏の手法

先日、久しぶりに会いました友人が、ミスタードーナツで、珍しくドーナツとコーヒーをごちそうしてくれながら、

「最近は、あちこち知り合いに返すつあてのない借金をして回っている。こないだも、昔の知り合いの家に行って、三万円、借りた……」

なんて話をいたしましたので、アタクシは彼に夕飯をごちそういたしまして、恐縮する友人に、

「三万円、貸してくれと言われるより、二千円の晩飯で堪忍してもらうほうがよろしゅうございます……」

と、答えて、二人で、大笑いをばいたした。

 

でも、森友学園の噴出する問題に接して、気がつきました。

なまじ、小額をあちこち借りて回るより、誰彼なく、

「寄附してくれ!」

と、臆面もなく言ってみる。

 

首相の夫人にでも講演してもらった有名人にでも、建設を請け負ってくれた業者に対してでも、そう言って、何でも寄附してくれたことにすれば、国会で追及されても補助金詐欺ではないかと疑われても、平気で言い逃れできるということです。

 

ということで、この手をその友人に紹介しようと思って連絡を取りましたら、

「ちょうどよかった。ボクに二千万円ほど、寄附してくれへんか」

本日の《そこまで言って委員会NP》

4月1日に拙グログで記しました、《そこまで言って委員会NP》(読売テレビ)のスタジオ観覧の放映が、今日でした。

 

性善説性悪説を軸に、教育問題や外交問題を問うという内容で、概ね、面白いところはカットされてはいませんでした。

 

特に、竹田さんの、

「悪の組織は野望を持ってその実現に努めているが、正義の味方は人の野望を打ち砕こうとする。悪の組織は自ら積極的に動くが、正義の味方は何かことが起こってからしか動かない……」

てな、竹田さんの発言がカットされるのではないかと懸念しておりましたが、やはり面白いところだと判断されたのでしょう。

ここは無事に放送されておりました。

 

カットされておりましたのは、他のメンバーに仮面女子の桜雪さんが責められているところを、須田さんが、まあまあ、と間に入って収めているところでした。

画面では、強面で結構厳しい人のような印象のある方ですが、収録を見ておりまして、バランス感覚があって気づかいのできる、優しい方だと思いました。

それがカットされているということは、やはり、画面上のイメージを壊さないためかとも思いました。

 

番組は、いつもざこば師匠のお言葉で終りますが、収録の最後と、今日の番組の終わり方が違っていたところから、やはり、ざこば師匠は、素のままの応対がもっとも面白いのか、とも思いました。

 

普段から《そこまで言って委員会NP》も見ていなければ、本日の放送も見ていないという方には、なんのことやらまったくわからないブログでございます。

 

(今日のブログは読み手を意識していない、自分勝手な内容やないかい!)

てなお叱りの言葉を想定いたしまして、謝罪いたします。

 

すんまへん。

テレビ番組のスタジオ観覧に行ったことを、ちょっと言うてみたかっただけでございます。