三題噺・忍びの稽古

昨日の三題噺のお題は、

阿波踊り》《伊賀牛》《大文字(五山の送り火)》

でした。

 

不祥事で阿波の国から伊賀の忍者の里にやってきた喜六が、かつて伊賀にこの人ありと言われた、大門爺《大文字》について、忍びの修行をします。

阿波踊り》で鍛えていた喜六は、手裏剣、小太刀などはこなして、次に幻術、目眩しを教わります。

 

翌月、《五山の送り火》に、たくさんの人が集まった四条河原で幻術を見せて、戦国大名の目をひいて忍びの依頼を増やそうという狙いで、《伊賀牛》を丸呑みする術と、《阿波踊り》をしながら分身の術を用意して、当日、四条河原で披露しますが、いざ、《阿波踊り》を見せる段になって、阿波の追っ手に見つかった喜六は慌てて逃げ出します。

それを見て大門爺、

「あいつ、《阿波踊り》踊らんと、あわくって逃げよった」

                                   デンデン

 

阿波に伊賀に京と三か所にまたがるお題をいただいたのは初めてでしたが、最初にオチを思いついたので、あとはそこへ持っていくストーリーを考えることができました。

 

ちなみに、『牛ほめ』からちょいと台詞を拝借いたしまして、牛を呑む幻術は古典から拝借いたしました。

 

惜しむらくは、笑いを取り損ねたところで……

 

え?

(毎度のことやろ!)

『お盆特別企画 隣乃玄関ぷれぜんつ! 伝楽亭三夜』今夜は第二夜!

大阪千林にございます、お馴染みの伝楽亭では、昨日から3日間、

『お盆特別企画 隣乃玄関ぷれぜんつ! 伝楽亭三夜』

を開催しております。

 

本日、第二夜は、

『落語と俳句の会』

で、17時から落語会、19時から俳句会がございます。

 

アタクシも玄関師よりお声をかけていただきまして、例のとおり三題噺で皆様の御機嫌を伺います。

 

それにいたしましても、玄関師は実に精力的に落語会を企画し、またあっちゃこっちゃと呼ばれてお出でになっています。

 

今、一番脂が乗って最も多忙な素人落語家ではないかと思います。

 

玄関師自身は、

「打ち上げを楽しみに落語をやっております」

とおっしゃっていますが、御自分が楽しむだけでなく、多くの人とその時間が共有できる企画を実践されているところが、素晴らしいと思います。

 

お客様の中には、三夜すべてお出でになる方も少なくないと思います。

残念ながら、アタクシは今夜だけで失礼いたしますが、お時間がございましたら、墓参を終えてお越しください。

脱獄の発想

弁護士と接見後、接見者との間を隔てるアクリル板をこじ開けて面会室から容疑者が逃走したと報じられました。

 

瀬戸内海を渡った脱獄犯と合わせて、彼らは、

 

《もしかしたら……》

 

を実践して自分の人生を切り開く術を知っている人間だと思います。

 

そんなことはできるはずはない、という思い込み、先入観、常識なんてものが、新しい発想を妨げる要因であることは皆よく知っているのに、なかなか実践できないのは、

 

《もしかしたら……》

 

という思いつきを実践しないからではないかと思います。

 

瀬戸内海を渡るのも、アクリル板をこじ開けるのも、とにかくやってみるという、これもよく言われます、チャレンジ精神の事例として紹介することができるのではないかとブログに記載いたしますのは、あまりに不謹慎とのお叱りを受けることかとも思います。

 

ただ、企業の発想を鍛える研修なんかで、脱獄シュミレーション、てなことを取り入れるのも面白いように考えるのは、アタクシだけでしょうか……

 

もちろん、脱獄させないシュミレーションも、同時に実施することも、忘れてはいけません。

 

こうしたシュミレーションを考案すると、

 

《もしかしたら……》

 

全国の警察からオファーがあるように思いますが、

 

「キミの場合、いつもそんなことばっかりやって、失敗してるよね」

 

とは、例の友人の言葉でありまして、結局オチも、

 

《もしかしたら……》

 

皆さんが予想された通りでございます……

習さんプーさん女性の皆さん

アメリカ、ディズ二ーの人気キャラクターのくまのプーさんの実写映画『プーと大人になった僕』の中国国内での公開を、中国政府が認めなかったと、アメリカのロサンゼルス・タイムスなどが報じたそうです。

アメリカのメデイアは、その理由を中国側は明らかにしていないが、プーさんの体型が習近平国家主席の体型に似ていると言われていることが理由ではないかと報じているようです。

中国国内で、民主派が習主席を指す隠語としてプーさんが使われているようで、たぶん、公開すると習国家主席が気分を害するだろうと忖度したか、習主席自身が遠回しに示唆したか、というところではないかと思いますが、ここが人気の分かれ目になるようにも思います。

 

あえて、映画の上映を認めてかわいいプーさんと似ている習主席にもかわいいてな評判が立つと、逆に親しみのある国家元首となるのではないかと思いますし、それでこそ、大人の対応、大人になったプーさんと言えるのではないかと思います。

え?

(大人になるのはプーさんではなく、僕……)

 

もし、アタクシがプーさんに似ているてなことになったら、女性の皆さんにもてるだろうと大喜びするところですが……

 

おっと、こんなことを書いていることが当局に知られると、拙ブログはたちまち……

 

え?

(大人になってないアンタなんかを、当局も女の子も、鼻にも引っかけない!)

自分がダメな人間だと思ったときには……

《他者の視点に立つ》

 

という方法は、相手を思いやる方法であり、ビジネス上の発想の手段でもありますが、それだけではありません。

 

他の人はうまくこなしているのに、自分にはそれができない。

それがために周囲の人に迷惑をかけてしまった。

後からこうすればよかったと気がつくけれど、手遅れだということが多い。

自分には人並みの能力がない。

人間関係もよくしくじる。

いえ、しくじっているように思ってしまう……

もうそれだけで厭世的な気分になって、

「私はダメな人間だ」

「生きているのが嫌になる」

ぐらいなら、まだましかもしれませんが、それが、

「死んでしまいたい」

と変わった自分に気がつくことがあります。

 

そんなときには、

「もし、誰かが自分はダメだと言ったら、そんなことはない、と言って私はその人を励ますだろう」

と、立場を変えて自分に言うようにアタクシはしております……

 

こんな話を例の友人にいたしましたところ、

「そう言えば、キミ、『何もかも忘れてぱーっといきましょう』って、人にはよく言うよね」

 

本日は、大阪、池田で開催されます『素人落語まつり』に、笑いにまいります。

翁長氏の御冥福をお祈りいたします。

任期を残してお亡くなりになった翁長氏に哀悼の意を表します。

 

メデイアは、翁長氏の死去による沖縄知事選挙を、

 

《弔い合戦》

 

と報じています。

 

本来は、戦死者の仇を討つための戦い、という意味で使われている言葉ですが、最近では、現役の政治家が亡くなった直後に行われる選挙でよく使われるようです。

 

もう一つ、

 

《衣鉢を継ぐ》

 

という言葉も、選挙演説などで使われる言葉です。

 

師の教え、奥義を継承する、という意味です。

 

《弔い合戦》

 

に、

 

《衣鉢を継ぐ》

 

者が現れれることが理想ですが、衣鉢だけを受け取って肝心の教えはからっきしわかっていないとか、衣鉢の袖にすがっているだけとか、そんな輩に合戦に出てこられては、却って故人の業績に傷をつけることにもなりかねません。

 

ちなみに、〝衣鉢〟は〝いはつ〟〝えはち〟〝えばち〟と読みますが、

 

「それは、ニワトリの血を吸うという奴か?」

「そら、〝いたち〟でございます」

 

というのは、落語『宿屋仇』のくすぐりで……

 

え?

(そら、番頭の〝いはち〟や!)

エモーショナル〜理解はできるが、納得できない〜

東京医科大学の女性受験生の入試点数操作について、女性医師を対象としたアンケート調査の結果、理解できるとの回答が40%以上あったと、昨日、NHKは報じて、

《理解はできるが、納得していない》

ということではないかという解説をしていました。

 

現状を考えれば、理論的には一定の理解が可能ではあるけれど、心情的には納得できない、ということかと思います。

 

こういうケースは、巷にもよく転がっているように思います。

上司から、

「利益を上げるためだ」

と理論的に説明されれば、心情的に得心がいかないことでもそれに従う……

 

ただ、組織の論理に左右されないような案件の場合、いくら論理的に説明しても、大衆は動きません。

動く場合は、感情を刺激されてときです。

 

ビジネス用語にも、エモーショナル、てな言葉がありますが、まさに人々の心がどう動くかを考えなければ、個人でも組織でも立ち行かなくな例は、古今東西、枚挙に暇がありません。

 

それがわかっているのに、どうしてアタシは……

 

失礼いたしました。

毎度、同じパターンでは、人々の心は動きませんよね……