大賞! 《後悔などあろうはずがございません》

そこまで言って委員会NP』今年度上半期の暴言名(迷)言大賞に、引退会見においてのイチロー選手の、

《後悔などあろうはずがありません》

が選ばれました。

 

ざこば師匠が、

「後悔がないはずはない」

とおっっしゃていましたが、正確には、

「あんなもの(最後の試合での観客の拍手)を見せられたら、後悔などあろうはずがございません」

ということのようですから、後悔したことはあっても、そんな思いはすべて消えて幸せな気持ちで引退を迎えた、ということではないかと思います。

 

《後悔などあろうはずがありません》

 

そう言って、たとえば定年を迎えれるか、日常生活を振り返られるか、死を迎えられるか、と自らに問いかけると、

「後悔だらけ……」

と答えてしまうのは、アタクシばかりではないと思います。

 

自己弁護になるかもしれませんが、失敗と後悔にまみれてこそ人生であって、失敗して後悔したからこそ、たくさんの人の役に立って、喜んでもらえて、感謝される人生になるのではないかと思います。

 

これを例によって例の友人に語りましたところ、

「キミの場合、誰の役にも立っていないし、喜んでもらっていないし、感謝されてないよね」

 

後悔ばかりの人生を送っております……

二ノ丸温泉旅行記

昨日から一泊で、M先輩の車にアタクシを含めた三人が同乗して、和歌山は湯浅の温泉『二ノ丸温泉』に行ってきました。

 

『二ノ丸温泉』には檜の内風呂に露天風呂があって、夕闇迫る時刻、到着してすぐに内湯に続いて露天風呂に入りましたら、緑の木々の中を流れる川は、せせらぎというよりも激しい雨音と紛うほどの水音を立て、蜩の啼く声がそれに調和してえも言われぬ情緒を醸し出していました。

朝の露天風呂でも、緑と川の音に、アタクシ、しばし時を忘れまてしまいました。

 

帰りには醤油資料館にもよって、ちょいとお土産も買ってしまいました。

 

面白かったのは、昨日、パン工房Kawaで名物の紀州梅バーガーを買いにいったときでした。

カーナビを使い、さらに同行者三人が、それぞれスマフォを使ってパン工房Kawaの場所を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。

近所に来ているはずなのに、見つからず、ほとり、スマフォで場所を特定する能力の欠けたアタクシが車から降りて道行く人に尋ねましたら、すぐにわかりました。

車で横を通りながら、皆、それを認識していなかった……

 

残念ながら、遅い時刻だったために、お目当ての紀州梅バーガーを購うことはできませんでしたが……

 

紅葉の季節にまた行きましょう、と約束して、今夏のアタクシの束の間の休養はおわってしまいました……

 

来週から仕事、いや……

 

ということで、申し訳ありません。

伝楽亭五夜、最終夜には行っておりません……

伝楽亭五夜〜第四夜〜レポート

昨日は、台風の影響で『八月南座超歌舞伎』も二部の公演はなかったようです。

その他、中止になったイベントもあったかと思います。

不要不急の用事がなければ外出を控える。

就業時間を切り上げる企業もあったようですが、隣乃玄関師がプロデュースする『伝楽亭五夜〜第四夜〜』は予定通り開催されました。

 

昨夜は、江戸落語を堪能する会で、東京から福来師も来られて、

「客席にかかしさんしかいなくても……」

と、玄関師もそんなつもりでらっしゃたようですが、アタクシ、南座から京阪電車の乗ってまいりましたら、演者四人に観客が十一人と、

「なんぼほど物好きがいてんねや!」

てなことを皆が口を揃えるほど盛況な落語会になりました。

 

福来師の、

幇間のうなぎ』

四季師の、

『薮入り』

という江戸落語があることは存じておりましたが、関西にあってこれらを見ることができまして、アタクシ、とってもよかったと喜んでおります。

 

また、何度か聞いているにもかかわらず、小なん師の、

『猫と金魚』

には、腹を抱えて笑ってしまいました。

 

台風一過、今日もいい日だ!

八月南座超歌舞伎!

昨日、『八月南座超歌舞伎』を観にいきました。

中村獅童さんが初音ミクさんとともに踊りと芝居を見せてくれました。

 

「バーリャルとはいえ、女性がそのまま歌舞伎の舞台にでていいのか!」

と個人的にツコミを入れながら、見ておりましたら、祇園の舞妓さんらしい女性が踊りに艶やかな花を咲かせていらっしゃいました。

 

観客参加型ということで、幕開けの『超歌舞伎のみかた』で、大向こうのかけ声の掛け方を教えてもらいまして、アタクシも、

萬屋!」

紀伊国屋!」

「初音屋!」

と気持ちよく声かけさせてもらいました。

癖になりそうです。

 

獅童さんと初音みくさん、揃っての宙乗り、歌

最後はペンライトを持った観客が立って、ライブのような盛り上がりでした。

 

そうした新趣向の一方で、歌舞伎独特の台詞回しや立ち回りはそのままに、獅童さんと初音ミクさん揃って宙乗りを見せて、お芝居が終わってからはキャストが全員揃って、観客に写真撮影させてくれて、観客の皆さん、大喜びでございました。

 

落語でも、大向こうから声をかけるぐらいはやってみたいな……

てなことを思ってしまいました。

 

「大バカやろう!」

 

いや、そんな罵倒ではなくて……

伝楽亭五夜〜第三夜『落語と俳句の会』レポート〜

第三夜『落語と俳句の会』も盛況でした。

 

久しぶりの八景節に、三題噺からできた玄関師の噺、かかし師のビジネス指南落語に花を添えてくれたのが、みたらし嬢でした。

 

アタクシの『干支屋(丑の間)』はと申しますと……

 

丑の日に干支屋を訪れて丑の間を希望した若い女性は、番頭から丑の刻参り一式も買って指導も受けます。

しばらくして帰ってきた旦那は、女を泣かせる輩で、

「藁をもつかむ気持ちで丑の刻参りで藁人形をつかむやなんてな、ハッハッハ……」

てなことを言いながら、売れて足りなくなった藁人形を作ります。

 

夜になって、女性が裏の神社で丑の刻参りを始めると、藁人形を作っている旦那が苦しみ出して、番頭に助けを求めます。

しかし、

番頭「あきまへん」

旦那「なんでや」

番頭「藁、つかんでます」

                                   デンデン

 

不評でございました……

 

『俳句の会』もよろしゅうございました。

 

打ち上げも、いつもの扇楽ですき焼きを御馳走になりまして、楽しい一時を過ごすことができました。

 

本日は、台風の影響で演者が揃うかどうか、というところを、主催の玄関師は心配されていらっしゃいますが、玄関師お一人でもお客様がいらっしゃれば開演されるそうです。

伝楽亭五夜〜第三夜〜

一昨日、8月12日から、隣乃玄関師プレゼンツ、伝楽亭五夜が開催されおります。

隣乃玄関師が五夜連続で落語会を主催されて、第一夜は、『落語大OB+玄関の会』と題して、関西大学落語大学のOB三人が、玄関師と高座を務め、昨夜は『阪大落研OBの会・上』で玄関師と後輩たちの落語会が開かれました。

本日は第三夜『落語と俳句の会 新作改作特集』と銘打って、玄関師、八景師、かかし師、みたらし嬢とアタクシが自作落語、改作落語を披露いたしました後で、俳句会が開かれるという、実に教養溢れる一夜となっております。

もちろん、夏の落語会と申しますと、怪談ですから、アタクシ、昨年手がけました『干支屋』を再び高座にかけるつもりでおりましたけれど、今日になってオチがどんなんやったかすっかり忘れておりますことに気がつきまして……

 

仕方がないので、同じタイトルで別の噺をすることに……

 

昨年は宿屋干支屋十二支の申の間の怪異を披露いたしましたから、今年はまた十二支別の部屋の怪談にいたします。

 

久しぶりに八景師もお見えになります。

 

皆様、どうぞお越し下さい。

 

16時開場、17時開演でございます!

泣いてもいいよ。

公共の場所での乳児の泣き声に寛容になろうと、〈泣いてもいいよ〉と書かれたステッカーを配布する取り組みが広がりを見せている、と産經新聞が報じています。

 

子供が泣く親の心理的な負担をなくすことを目的とした取り組みだそうですが、違和感を覚える方もいらっしゃるようです。

「泣くのは乳児が不快だからなのに、泣いてもいいよ、という文言は何か違う」

てな意見から、親もしっかりあやせ、どこまで寛容を強いるのか、なんて意見もあるようです。

 

アタクシも、ちょいちょい泣く子、ぐずる子を見かけますが、落ちついて抱っこしたり話しかけたりする親もいれば、スマフォを見せたり玩具を与えたり、あげくに、

「静かにしなさい!」

などと黙らせることを目的にいろいろ手を講じる方もいらっしゃいます。

中には、何もしない方もおられます。

 

アタクシ、

「赤ちゃんは泣くのが仕事」

と寛容に考えておりますが、親の対応によっては、親に対して不寛容にもなってしまいます……

 

赤ちゃんが泣いてもいいのは当たり前で、これをわざわざ世の中に知らせる取り組みが広がる社会とは……

 

てなことを考える一方で、女の子に、

「泣いてもいいよ……」

てな台詞を口にして胸を貸すようなシチュエーションが……

 

ぼか! どす! ごん!