安部公房先生の『鞄』と『ひよっこ』の自由論

今朝のNHKの朝の連続ドラマ『ひよっこ』では、自由がテーマになっているようでした。 ドラマに限らず、古今東西自由を扱った作品は数々ありますが、アタクシ、個人的には安部公房先生の『鞄』が屈指の名作ではないかと思います。 主人公の事務所が半年も前に…

しくじりブログ

お盆休みの期間中、週刊誌はボリュウムウップでいろいろ特集を組むようです。 週刊新潮別冊には、許永中氏のインタビュー記事を掲載して、バブルの頃を回顧する特集を組んでいます。 バブル絶頂だった人々とともに、バブル塔と洒落て、当時の豪華な建物の写…

〈〜のための〜〉

「対話のための対話はしない」 日米首脳間で交わされた言葉は、 「実効性のないアリバイ工作的行為はしない」 という意味かと思いますが、一般にもよく遣われる表現です。 企業では、 〈会議のための会議〉 〈議論のための議論〉 てなことが言われて、 〈反…

小惑星接近!

浅田次郎先生の短編小説の中には、地球が最期を迎える日を題材にした作品があります。 実に、潔い小説です。 アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機構(ESA)が、地球に小惑星が接近しているが、衝突の恐れはないと発表したいうニュースがありました…

浅田次郎先生の《夕映え天使》より

浅田次郎先生の短編集《夕映え天使》(新潮社)を読んでいます。 直木賞を受賞した《鉄道員》が代表作品として挙げられますが、《夕映え天使》に収録されている短編、いずれも心に沁みてきます。 短編集のタイトルにもなっております『夕映え天使』に登場す…

不定期練習会レポート

一昨日、伝楽亭で開かれました《不定期練習会》に参加しました。 来週の《三題噺の会》の練習というわけでは、ありませんが、それしかできないアタクシは、相も変わらず三題噺で高座を務めました。 いただいいたお題は、 『ミサイル』 『高校野球』 『かき氷…

《そこまで言って委員会NP》〜暴言迷言大賞から見えること〜

本日の《そこまで言って委員会NP》は2017上半期暴言迷言特集ということで、暴言、迷言、名言の三部門でノミネートされたそれぞれの言葉の発言者とその状況について振り返り、委員会のメンバーが上半期の大賞を選出するという、恒例企画でございました。…

サワコの朝から〜由美かおるさんの教え〜

《サワコの朝》(MBSテレビ)の今日のゲストは、由美かおるさんでした。 由美かおるさんは、もうそのお姿を拝見するだけでこちらから何も申し上げることはありません。 かの《水戸黄門》(MBSテレビ)の入浴シーンを見せてくださるためにこの世に降臨さ…

あの人にあいたい〜大山康晴永世名人の言葉〜

今朝のNHKの《あに人にあいたい》は、将棋の大山康晴名人のアンコール放送でした。 〝受けの大山〟の異名と称された極意は、 「反撃ができる態勢の受け」 だそうです。 「負けて苦しいときにいかに耐えぬいて勝ちに持っていくか」 「我慢と忍耐で勝ちにいく…

インタビューここから〜久米明さんの言葉〜

祝日の朝、NHKで《ここから》というインタビュー番組が放送されています。 今日のゲストは、93歳の現役ナレーター、久米明さんでした。 「何をしゃべるかより、なぜしゃべるかを考える」 「なぜこの台詞をしゃべるのか、なぜを掘り下げる」 これは、書くこ…

忍びの国

今日は、中村義洋監督の《忍びの国》(原作・和田竜さん)を見てきました。 封切りから一ヶ月以上も経ってから観にいくと、結構ゆっくり見られます。 時代劇、特に忍者が登場する映画の魅力の一つは、やはりアクションシーンにあるかと思います。 見ていて、…

恐い絵展

兵庫県立美術館で開催中の《恐い絵展》に、本日、行ってきました。 一番の目玉は、結婚して女王になってわずか9日で処刑された〈レディジェーングレイの処刑〉です。 実際の処刑は屋外での公開処刑だったようですが、作者ラロージュ氏は、それをあたかも室内…

ゴジラ俳優、中島春雄さんの御冥福をお祈りします。

ゴジラ俳優、スーツアクターの草分けである、中島春雄さんがお亡くなりになったというニュースがありました。 今でこそ、スーツアクターなんて和製英語ができて、基本的な動きについてのマニュアルもあるかと思いますが、ゴジラやウルトラマンや仮面ライダー…

政治家の、失言をしないための具体的失言例

各省庁、担当大臣が発表されますと、新しい大臣のそれぞれの様子が報道されます。 昨今は、大臣になって報道陣の前でバンザイをして喜びを表現する方よりも、むしろ責任の重さに気を引き締めている、といった感じで報道陣のカメラに収まる方が多いなと思って…

《そこまで言って委員会NP》はお笑いバラエティ番組か?

本日の《そこまで言って委員会NP》は、前回人気ということで、賛同一致でサンドウィッチ第二弾でした。 前回人気だったというのは、視聴者の評判がよかったのか、出演者が喜んだのか、はたまたサンドウィッチ提供スポンサーのよい宣伝になってよかったのか…

サワコの朝から〜村治佳織さんの教え〜

本日の《サワコの朝》(MBSテレビ)のゲストは、クラッシックのギタリスト、村治佳織さんでした。 もっとも印象に残ったのは、病気で長期休養を余儀なくされたときに、 「戦うのではなく、受け入れる」 と、お考えになったという言葉です。 中島敦先生の『…

私が覚えていますから、きっと、大丈夫!

NHKの朝の連続ドラマ『ひよっこ』の今週のサブタイトルは、 〈大丈夫、きっと〉 でした。 ときどき、 「ちょっとこのサブタイトルはどうかな」 と思う一方で、 「毎週のサブタイトルを考えるのも大変だろうな……」 と思ってもいました。 今週、ついに見つかっ…

上司から言われて疲れが倍増する言葉

養命酒製造が実施した〈ビジネスパーソンの疲れの実態に関する調査〉で、 「常識でしょ(当たり前でしょ)」13・6% 「そんなこともできないの?」12・6% 「前にも言ったよね?」12% などを上司から言われて疲れが倍増するという結果が出たという…

『ひよっこ』岡田恵和先生の素晴らしい人間力

NHKの朝の連続ドラマ『ひよっこ』は、記憶喪失になっていたお父さんとの再会、特に本日の放送では、改めて脚本家、岡田恵和さんの力量に脱帽するばかりでございました。 菅野美穂さん演じる、女優、川本世津子さんの自宅に入る、木村佳乃さん演じるお母さん…

過ちも彩りとなるひと夏の思い出

昨日の日本経済新聞のコラム、春秋に 「過ちも彩りとなるひと夏の思い出」 という言葉がありました。 もちろん、新聞のコラムですから、政治経済がらみの内容で、過ちをひと夏の思い出の彩りとして済ませられてはこまる、という論旨でしたが、ふと、山口百恵…

恐くない恐い話

昨日、Eテレで、一龍斎貞水先生の『真景累ヶ淵 宗悦殺し』を放送していました。 証明の当て方で貞水先生の顔だけ浮かび上がる演出は、確か、貞水先生のアイデアだと伺ったように記憶しております。 夏と言えば怪談です。 テレビでも書店でも幽霊お化け怪談…

シナリオと小説

小説は、文章として作品が残りますが、映像として作品が残っても、文章としてシナリオが残ることはあまりないようです。 また、小説には、文学的表現が求められますが、場所を表す〝柱〟とト書き、台詞で構成されるシナリオには、文学的表現が要求されること…

《そこまで言って委員会NP》〜説明しよう〜

本日の《そこまで言って委員会NP》は、岩盤規制に穴を開けるというテーマで、いつも以上に辛坊治郎委員長のテンションが高かったように感じながら、岩盤規制に穴を開けようと密かに奮闘する正義の味方ドリルマンが、最後に彼女にプロポーズを試みて断わられ…

サワコの朝から〜江原啓之さんの教え〜

今朝のサワコの朝のゲストは、江原啓之さんでした。 オーラが見える日本のスピリチュアルの代表的な方で、アタクシも、以前から存じ上げております。 もちろん、江原さんは、アタクシを御存知ありませんが…… 一応、お約束のボケでございます。 江原啓之さん…

自分が嫌われる男かどうかの見分け方

地域のボランティア活動の一環として花壇菜園作りのリーダーをされておられる女性は、どこかの会社の部長だか役員だかをされて退職された方の横暴に、かなり悩まされたとおっしゃっていました。 近所に引っ越して来た、大手企業グループの子会社の社長だった…

『黒革の手帳』と『七月大歌舞伎』と『白竜』〜お勉強させてもらいます〜

今夜の『黒革の手帳』(ABCテレビ)も、実に面白うございました。 ライバルの登場だとか、主人公がピンチをどう切り抜けるのか、あるいは台詞の一つ一つに至るまで、視聴者を釘付けにする仕掛けがてんこ盛りという、久しぶりに大人のドラマに巡り会ったよ…

新しい仮面ライダービルドに期待すること〜ヒロインを泣かせるな〜

九月からスタートする新しい仮面ライダーは、ライダー史上最高のIQを誇る物理学者『仮面ライダービルド』だそうです。 実験感覚で戦うそうですが、昔、福山雅治さん主演で人気を博した東野圭吾さんの原作ドラマを連想してしまいましたが、期待したいのは敵対…

七月大歌舞伎『盟三五大切』

歌舞伎が話題になりますと、たいがいは誰が出るのか、という人気役者に注目がありますが、 「素人でありますアタクシは、もっぱらどんな演目、どういう筋立てのお話かというところが気になりますが、宝塚ファンも、言ってしまえば演目よりも俳優に注目が集ま…

《三題噺&大喜利の会IN奈良》展望

昨日の《三題噺&大喜利の会》は、おかげさまで、前回以上に盛況でした。 ありがとうございました。 今回のお題は『必死のパッチ』『終活』『初恋』で、観客の皆さんの圧倒的支持を得ましたのが、隣乃玄関師でした。 前回圧倒的指示を受けたかかし師も、前回…

ワンピースの条件〜ファンを絶対に裏切らない〜

集英社の週刊『少年ジャンプ』に連載中の《ワンピース》(尾田栄一郎さん作)が、アメリカはハリウッドで実写ドラマ化されるという報道がありました。 日本では、お馴染みのアニメーションの他に、歌舞伎の舞台でも上演されましたが、英語版の単行本も出版さ…

第二十八回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞佳作受賞!

《第二十八回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞》 の表彰状が届きました。 佳作です。 受賞いたしました、 『サンタの帽子揺らしてサックス吹くばあば』 は、応募した五句の中では、数合わせで出した句で、これが選ばれたことに、少々驚いております。 どうせなら…

品のない性的表現として非難される観光PR

宮城県が作製した、檀蜜さんが出演する夏の観光PRに、 「品がない」 「性的表現は不愉快だ」 という苦情が、90件寄せられ、女性県議が削除を求めているという報道がありました。 賛否両論の今回の反響は、過去にはないほどで、県はそのまま継続するそうで…

『黒革の手帳』と『白竜』の教え〜主導権を握れ〜

昨夜からABCテレビで松本清張先生の小説を原作とした『黒革の手帳』が始まりました。 単に悪知恵の働く女ではなく、危険と背中合わせの緊迫した状況にあって、ほんとうはぎりぎりの精神状態にありながら、平然としてそれをしてのける女を、武井咲さんが見…

人権派を名乗る以前の問題

民進党の連坊代表の二重国籍問題について、人権派を名乗る弁護士、有田参議院議員の対応を、日本維新の会法律顧問の橋下氏が避難しています。 有田氏は、数年前に橋下氏の出自について問題になったときには擁護どころか面白がり、連坊代表の場合は、人権問題…

日野原重明さんの御冥福をお祈りします。

昨日、日野原重明さんがお亡くなりになりました。 105歳でなお医師であった日野原さんの残された数々の言葉に励まされた人もたくさんいらっしゃるようです。 たとえば、 「生きがいとは、自分を徹底的に大切にするところから始まる」 「生きがいを持て」 …

双葉文庫《妖異》と岡本綺堂大先生の『猿の眼』

双葉文庫《幻異》に続いて、《妖異》も読みました。 日本推理作家協会賞受賞作品のアンソロジーですから、その多くは怪異譚でありながらミステリーでもあるという趣向で、読者には謎解きの楽しみもあります。 ただ、たとえば中島らも先生の『琴中怪音』は、…

最近話題の女性議員の言葉遣いを腹立たしく思っております。

豊田真由子衆議院議員の暴言騒動に続き、上西小百合衆議院議員のツイッターでの、 「ムカつく」 「他人に自分の人生のっけてんじゃねえよ」 発言が、炎上しているとのことですが、いったいいつから政治家たちは、こんなに言葉遣いが悪くなったんでしょうか………

寿桂尼の教え〜泣き言を言うた者から負けるのじゃ〜

今年のNHK大河ドラマ『女城主直虎』で、主人公より圧倒的な存在感を見せていらっしゃるのが、浅丘ルリ子様演じる、今川義元の母、寿桂尼です。 当初からの予定だったのか、それとも視聴者からの希望が多かったのか、今夜の主人公は、寿桂尼様のようです。 浅…

サワコの朝から〜松本伊代さんの教え〜

「ちょっと待て。今日のサワコの朝(MBSテレビ)のゲストは、タレントのヒロミ氏じゃなかったのか……」 アタクシ、松本伊代さんと結婚したヒロミ氏を、実は快く思っておりません。 ですから、今日はサワコの朝を見ないでおこうかと思っておりましたが、ゲス…

ブラックと組み合わせると面白いかもしれない言葉

言葉は組み合わせると面白くなります。 企業にブラックがついて、たちまち労基法に反する企業に貼られるレッテルが誕生してから、ブラックバイトや最近はブラック部活と、学校のクラブ活動とも組み合わされて、世の中にブラックが浸透しておりますが、なぜか…

高瀬耕造アナウンサーの沈黙の意味

今朝のNHK『おはよう日本』の〈世界のニュースザッピング〉で、会話の沈黙をおそれない、という映像の中で、 「沈黙を恐れてはいけない。沈黙はアイデアを得るために必要だ」 といった主旨の発言がなされたあとで、 「私のあとうけ(おそらく映像に対するコ…

知的な会話の実践例

大学の先生方とお話ができるということは、教養のある知的な会話が実践的に学べるということかと思います。 「昨日、JRが遅れて遅刻する学生は、たいがい遅延証明を持ってくるんですけど、ここの最寄りの駅は、大学に連絡していますから、と言って、遅延証明…

双葉文庫『妖異』〜オリジナリティ〜

かつて書店に並んでおりました短編小説のアンソロジーは、それほど面白くない作品の寄せ集めのように感じておりましたが、再びブームになっているのでしょうか、アンソロジーが書店で目につくようになりました。 やっぱり面白くない小説ばかりが並んでいるん…

佐藤愛子さんの『九十歳。何がめでたい』と『ああ面白かったと言って死にたい』

作家、佐藤愛子さんの御著書には、目を引かれます。 たとえば、 『九十歳。何がめでたい』(小学館) なんてタイトルは、そのままアタクシ、腹で思うておりましても口には出さなかった言葉でございました。 長寿がめでたいとされる世の中で、 「長生きのどこ…

《そこまで言って委員会NP》を教育現場に!

本日の《そこまで言って委員会NP》は、新聞家の六つ子に擬えて主要新聞六社の記事を比較するばかりか、読売テレビであるにも関わらず、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞から論者を招いてそれぞれの主張に切り込むという、他では考えられないような夢の競演を実…

あの人にあいたい〜阿久悠先生の言葉〜

NHKの『あの人にあいたい』。 今日は、作詞家の阿久悠先生のインタビュー映像などが放送されていました。 「『あの人、金儲けは下手だけど、立派な人だよね』という言葉を聞かなくなった。上の句だけで、下の句がなくなった」 バブル期のインタビューでの言…

「命を守る」か「身の安全を確保する」か……

九州北部を襲った集中豪雨は、どうやら収まったようですが、亡くなられた方、被害に遭われた方、そして救出を待っておられる方がいらっしゃいます。 お亡くなりになった方には哀悼の意を、被害に遭われた方にはお見舞いを、救助を待っていらっしゃる方には、…

石破茂氏〜キジも鳴かずば撃たれまい〜

自民党に石破茂氏が、昨日の石破派の会合で、 「言うべきことを言うべき時に言うか、言わないか。『キジも鳴かずば撃たれまい』と言っていると、みんな一緒に運命を共にし、日本がつぶれてしまう」 とおっしゃたそうです。 キジより、よく引き合いに出される…

自分の言葉で語るということ……

都議会議員選挙で敗れた自民党の候補者が、 「自分の言葉で語ったつもりだったのに……」 という敗戦の弁を述べたというニュースを見て、思いました。 「ああ、この人も、自分の言葉で語れば必ず相手に伝わるという神話の信奉者なのんだ……」 だいたい、自分の…

山本リンダさんの不条理ソングによって明らかになったこと……

昨日、経済学の先生とお話した際、獄中から警視庁に、別の殺人に関与したことを告白する手紙を送った死刑囚が再逮捕されたという報道が話題になりました。 「良心に呵責に耐えられなくなったんでしょうね」 なんてことを申し上げましたところ、 「これで、す…