年末恒例の報道の一つが、十大(重大)ニュースの発表です。
今年のトップニュースは、誰がなんと言おうとも、N議員の号泣会見ではないかと思います。
私でもめったに使わない、自分の都合が悪くなったときの、[怒る][泣く]という回避方法。その[泣きの手法]を端的に見せてくれたのが、N議員です。
前フリもよろしゅうございました。
耳に手を当てて、
「皆さんの声をしっかり聞きますよ」
という、よい議員のお手本を示す仕草を見せる。
その一連の言動を、多くの人がまねしました。
歌やダンス以外で、これほど多くの人々の心と体を動かしたニュースが、今年、他にあったでしょうか。
N議員の号泣会見は、政務調査費の在り方を見直す、という社会的な影響ももちろんありますが……、いえ、本来はそこに価値を見いだすべきでしょうが、下手なドラマ以上に、バカバカしい人間の哀しい本質の一端を、彼は見せてくれたのではないかと思います。
十大(重大)ニュースの選出基準は何か?
おそらく、それは、常識では考えられないような、あるいは多数の犠牲者や被害者が出たというような、衝撃的で痛ましい事件や事故、さらに、社会に大きな影響を及ぼす政治的経済的なニュースの中で、どれだけ長く報道されたかという点も考慮されたものではないかと思います。
ただ、それをそのまま受け取るだけでは芸がありません。
各報道機関とは違う選出基準で、1年間のニュースの中から選出した一つを、十人が持ち寄って酒の肴にすると、ユニークな十大ニュース忘年会ができるのではないかと思います。
ただし、そのチャンスは、今年はもうほとんどありませんが……