一昨日、放送された《鬼平犯科帳》(関西テレビ)で、とらえた盗賊に、仲間の名前や居所を白状させようとするシーンがありました。
火付盗賊改の同心が拷問にかけても口を割らない盗賊に、主人公、中村吉右衛門さん演じる長谷川平蔵は、柔らかな口調でその盗賊と会話しながら、必要な情報を聞き出していました。
学校で、生徒を前に落語家が高座を務めるときに、先生が事前におっしゃるそうです。
「お前ら、ちゃんと笑え!」
これで笑う生徒はいません。
落語家にしても笑えない話ですが、それをマクラにすると、お客さん(生徒)は笑うそうです。
失敗した部下に、
「事情を包み隠さず話せ」
と命じても、都合の悪いところを正直に話す部下は、どれほど存在するでしょうか。
厳しい表情で、
「リラッックしろ」
という指導者のアドバイスで、リラックスできる選手が、はたして何人いるでしょうか。
「面白いブログを始めたから読め」
と言って読んでくれる人はいません。
ですから、
「あなたの今のお話、とても面白いので、今度、ブログで使わせてもらいます」
と言って、現在、このブログを広めているところでございます。
ですが、白状いたしますと、この手法は、
「今の、メモしとく」
という、相手の言葉に対する明石家さんまさんのリアクションから盗んだものでございます。
「長谷川様、どうぞお慈悲を……」