凋落と復活の予感

先日、某コンビニエンスストアで缶コーヒーを買おうとしたところ、棚に表示してある値段より高い金額を、レジで告げられました。

そこで、店員を連れて棚を確認すると、私が手にしたのは、同じメーカーのよく似た名称の別の商品であることがわかりました。そのとき、店員は、

「納入業者が棚を間違えたんです」

謝罪の言葉はありませんでした。

そのコンビニエンスストアでは、

『こういうシステムで店舗スタッフが成長します』

という趣旨の、自前の書籍を並べているところです。

ですから、そうした店員さんが、訪れた客をいい気分にしてくれるコンビニエンスストアだと、すっかり思い込んでいましたが、実はそうではなく、スタッフがいい気になって仕事をこなすシステムを構築してやっている会社ではないかと、思わず疑ってしまいました。

 

昨日、久しぶりにマクドナルドに入りました。

注文すると、応対していた若い女性店員が、笑顔で、

「かわいいネクタイですね」

それから1分も経たずに商品を揃えて、

「お待たせいたしました」

「いえ、ぜんぜん待たされていませんよ」

そう応えて、ハンバーガーとコーヒーを、気持ちよく口にしました。

 

《スマイル0円》

メニュー表の一隅にあるこの表示が、一時、話題になったことがありました。でも、ここ数年、誰からも忘れられていたかのように、それは他のメニューから離れたところで小さくなっていたようでした。

最近、問題の多いマクドナルドですが、復活の鍵を見つけたのかもしれません。

いえ、もしかすると、その店員さんだけが気づいていることなのかもしれませんが……