「組織改革を進めるために、必要なことは何か?」
社長の問いかけに、
「縦割りの弊害を取り除くために、スタッフの横断的交流を図る」
「給与体系を見直し、スタッフの意欲を高める」
何より手っ取り早いのが、
「社長が交代すること……」
《自分を変えたい》
《自分の人生を変えたい》
そんな思いがあるということは、今の自分が好ましい状態にはないということでしょう。
だからといって、どこかの組織のようにトッップをすげ替えるわけにはいきません。
そう思いながら、うつうつとした毎日を送っていたところへ、
「ありのままの自分でいい……」
なんてメッセージを受け取って、すっかり啓発された気になって数ヶ月……
(ありのままの自分=今の自分)
かというと、必ずしもそうではないということに気づかれた方もいらっしゃるかもしれません。
現状を変えて事業を好転させようとする企業の場合、その具体的な手段はいくらでも考えられますが、改革がうまく進まないのは、すでに手にしている居心地のよさを失いたくない人間がたくさんいるからでしょう。
《自分を変えたい》《自分の人生を変えたい》
ときも同じで、できない理由を先に探したり失うことを恐れていたりしては、前に進めません。
曲がり角の向こうは曲がってみないとわからない。
(以前から興味のあることに手を出してみる)
(これまで自分にはできないと思っていた何かに手を出してみる)
その他、世間でよくある、
(資格を取得する)(仕事を変える)(ダイエットする)(美容整形してみる)(恋をする)(不倫する)(駆け落ちする)……
あれこれ模索しているうちに、そのきっかけがつかめるかもしれませんが、間違った方向に変わるのは避けたいところです。
でも、世間で間違いだと考えられていることによって、(ありのままの自分)を発見してしまうことも、往々にしてあるようですから……