《聴き上手》になれない理由

「お客さん、聴き上手ですね」

という前回のブログについて、

「なに、こっそり自慢してんだ? 天狗になってんじゃねえぞ!」

と、きついお叱りを頂戴してしまいました。

 

どうぞ最後までお読みください。

思考不能状態になっていただけで、決して私が《聴き上手》であると申し上げている訳ではございません。

 

でも、《聴き上手》になれない原因が、そこに透けて見えます。

《聴き上手》になるためには、相手に話してもらわなければなりません。

ただ、相手が黙っていると気まずさを感じてしまい、こちらからついしゃべってしまう……

セミナーなどでは、聴くことの重要性が強調されても、その点に関する指導がないのではないかと思います。

 

本当に《聴き上手》になるためには、沈黙を恐れない勇気が必要です。

 

相手から非難された場合も、下手に言い訳をすると、事態を悪化させることになりかねません。かといって、相手の誤解を簡単に認める訳にもいきません。

そういう場合も、やはり余計なことは口にせず、沈黙を守り、聴くことに徹するのが上策かと思います。

 

「なに、こっそり自慢してんだ? 天狗になってんじゃねえぞ!」

「……」

「なんで黙ってるんだ? なんとか言え!」

「……」

「馬鹿にしてるのか? ふざけやがって!」

「……」

ボカ!