AKB48の発想は、かなり昔からあるのではないかと思います。
たとえば、手塚治虫さんの『どろろ』では、48の妖怪が百鬼丸の身体を奪っています。
たとえば、赤穂浪士は47士です。
たとえば、大念佛寺の万部おねりでは、25体の菩薩が登場します。
その他、四天王、八部衆、十二神将など、仏像はいくつかグループを組んでいます。
『どろろ』は、あまりに暗いので連載が打ち切りになったという説があるようですが、登場した妖怪は、48体に遠く及びません。
登場しなかった妖怪とそのストーリーを見たいという願望を持っているのは、私だけではないと思います。
赤穂浪士は、権力に屈せず仇討ちを果たしたというところが喝采を浴びる要因ですが、47士それぞれのサイドストーリーも、根強い人気を支えている要素ではないかと思っています。
仏像も、本来は別々に存在していたはずですが、いつのまにかグループに分けられ、さらにそれぞれ造形されたからこそ、人々の人気を呼び込んでいるのではないかと思います。
ただ、いずれのグループでも、48人が限界のようです。
都道府県は全国に47あり、昔の学校では1クラスに45〜50人は在籍していたようです。
ですから、AKB48にNMB48やSKE48、HKT48、NHK48など、その他たくさんのアイドルグループを一緒くたに出すのは止めてください。
歴代の戦隊ヒーロー全員集合と同じで、何が何やら分からなくなりますから……