動物が人間を癒してくれることについては、改めて言うまでもありません。
でも、癒している動物たちは、どう感じているのでしょうか?
たとえば、動物園で来園者に抱かれるサービス担当のウサギなんかは、
「うわ、いやな感じ〜」
てなことから、
「ああ、この人には逆に癒される〜」
てなことまで、人間世界の〝お水〟のお店で接客業に勤しむお姉様方と同じように感じているかもしれません。
〝お水〟のお姉様方は、嫌な客でも笑顔と色気で癒すのがお仕事ですが、それで傷ついた心を動物によって癒すことができます。
でも、ハードな社会で傷ついた人間たちを癒している動物を癒すのは、いったい何でしょうか?
案外、動物は人間ほどストレスを感じていないのかもしれません。
何しろ、食うか食われるかという世界で生きてきた歴史が、人間より圧倒的に長いのですから、DNAには耐性が備わっているかもしれません。
ですから、嫌なおっさんの十人や二十人には平気で、
「あ〜ら、いらっしゃい〜」
動物の中でも、ウサギよりもやっぱり女ギツネが一番かも知れません……