本末転倒的〈火に油を注ぐ〉論理展開

登山や木登りでは、支点を三カ所、必ず確保するということが基本だそうです。

たとえば、右手を伸ばそうとするなら、その他の左手と両足を岩壁や木から離してはいけないということです。そうしないと、身体を支えられず、落ちてしまいます。

 

同様に、会社が倒産しても路頭に迷わないためには、他に収入源を確保しておくのがよいかと思います。

 

介護でも、一人ではなく、何人かで負担を分けることを呼びかけています。

 

心の支えも同じで、誰か一人に頼っていると、たとえば、伴侶が亡くなるとか、あるいは子供が自立したといった場合に、がっくりと落ち込んでしまいます。

そうした事態を防ぐためにも、他に心の支えとなる何かを作っておくべきだ……

 

という論理を展開しながら、

「……だから、もし、君に離婚を突きつけられたとしても、そのショックを和らげるために愛人を作っていたんだよ」

火に油を注ぐ実例を、先日、耳にしてしまいました……