1971年に大ヒットした、欧陽菲菲さんの『雨の御堂筋』(日本語作詞・林春夫さん 作曲・ベンチャーズ)の冒頭、「こぬかあめふる〜」を当初、「来ぬか、雨降る」と解釈していましたが、「来ぬか雨」ではなく「小糠雨」だと知って、どんな雨だろう、と思いました。
1977年に佳山明生さんの『氷雨』(作詞作曲・とまりれんさん)は、1982年に日野美歌さんらのカバーによって大ヒットしました。
タイトルのイメージそのままの、冷たい雨です。
フランス語の先生によると、
「日本語の雨ほど豊かな表現は、他にないのでは……」
そう言われて、ざっと、考えてみると、
時雨・村雨・俄雨……
春雨・秋雨・涙雨……
氷雨・五月雨・慈雨・甘雨……
直訳すると外国人には分からない、狐の嫁入り、まで雨を表しています。
1972年に大ヒットした三善英二さんの『雨』(作詞・千家和也さん 作曲・浜圭介さん)もいい歌です。
八代亜紀さんの『雨の慕情』(作詞・阿久悠さん 作曲・浜圭介さん)も、その手振りとともに、1980年に大ヒットしています。
日本人にとって、〈雨〉は特別なのかもしれません。
それでは皆さんご一緒に、カラオケ〈日本の雨特集〉!
さあ、何曲歌えるでしょうか〜?
まずは、八神純子さんの『水色の雨』(作詞・三浦徳こさん 作曲・八神純子さん)
「あ〜水色の雨〜」
(え? 一人で勝手に歌えって……)