オリジナリティあふれる発想を得るために……

多くの人が同じ考えを示す中で、一人だけ視点の違う考え方を示すと、そのオリジナリティが注目され、称賛される場合があります。

人と違う発想ができるということが、現代の一つの価値になっています。

そこで、たとえば、

『どうすれば人と違う発想ができるか?』

といったセミナーなどを受講した多くの方がそうした発想ができるようになったとしたら、それはやはりオリジナリティのない人々を生み出することになるのではないかと思います。

 

多くの人が同じ考えを示す中で、一人だけ視点の違う考えを示すと、あまりのバカバカしさに一笑に付される場合があります。

人と違う発想ができるということが、現代の一つの価値になっていますが、どういうわけか、そのバカバカしい発想はオリジナリティと認められることはありません。

そこで、たとえば、

『どうすれば人と違うバカバカしい発想ができるか?』

といったセミナーなどを開催しても、受講する人はいないかと思います。

 

でも、長期的なスパンでそれが優れた考えであることが証明される場合もあります。

 

たとえば、落語『天狗さし』では、

「10円札を9円で買って11円で売ることができたら儲かる」

てな新しい商売を考えた喜六が甚平さんにあきれられる場面がありますが、現代のチケットショップは、それを実現した商売です。

 

そう考えると、たとえば、

『どうすれば人と違うバカバカしい発想ができるか?』

というセミナーに参加することは、

『どうすれば人と違う発想ができるか?』

というセミナーに参加して、尚、オリジナリティあふれる少数の人間として尊ばれるのではないかという発想は、やっぱりバカバカしい発想でしょうか……