『父と母といずれがよきと子に問えば父よと答えて母をかえりみぬ』
落合直文さんの短歌には、父親という生き物が如実に表現されているかと思います。
「パパとママとどっちが好き?」
という質問を子供に投げかけるのは、たいてい父親ではないかと思います。
おそらく、母親にそんな発想はありません。
そんなことを気にしていては、子育てなんかできません。
世間では、子育てに積極的に関与する〈イクメン〉が話題になっいぇいますが、話題になっているうちは、まだそれが浸透していない証拠ではないかと思います。
ですから、《母の日》と《父の日》の意味は違います。
《母の日》(本当は、自分の誕生日が母の日ですが……)は母に感謝する日ですが、《父の日》は、父親であることを改めて認識し、謙虚に自省する日ではないかと考えてます。
「私は、我が子に何ができるのだろう……」
自身にそう問いかけることは、妻を労ることにも通じるかと思います。
ちなみに私のモットーは、
『自分のことは棚にあげる』
です。