『どんでん返し』の『予定調和』

書店で小説(文庫)を手に取ると、『感動』と『どんでん返し』を宣伝文句にした書籍が目立ちます。

 

かつての時代劇の特徴は『勧善懲悪』の『予定調和』でしたが、そこから人々の関心が離れた証拠の一つに数えられるかもしれません。

 

ただ、『感動』と『どんでん返し』で人気の出た小説がシリーズ化すると、その『感動』と『どんでん返し』が定型化、つまり『予定調和』化してしまう危険性もあるのではないかと思います。

『どんでん返し』の『予定調和』化です。

売れる作家というのは、それをもクリアする何かを出し続けられる人でしょう。

 

さて、ここまで書いてきたところで、そろそろオチを考えなければなりませんが、いつもの自虐パターンがすでに『予定調和』化してしまっているとしたら、新たな『どんでん返し』を考えなければなりません。

もっとも、それがなかったとしても、人気が出て売れっ子ブロガーになって本が売れて、講演会やらテレビのコメンテーターやらで多忙を極める毎日を送る……という心配はありません。

なにしろ、もっとも重要な『感動』する要素がありませんから……

(やっぱり自虐オチか…… なんとかしなくちゃ!)