本日の落としどころ……

今月29日(月)に、『水戸黄門SP』がMBSテレビで放送されます。

長寿番組でありながら、そのマンネリ化、あるいは世の中が変わって〈勧善懲悪〉が受け入れられなくなったことなどが、視聴率の低下を招き打ち切りとなった原因だという話を耳にしたことがあります。

でも、〈勧善懲悪〉が世の中から廃れたわけではないと思います。

世相を眺めていると、悪を懲らしめる発想が日本人の中に強く根付いているということがわかるかと思います。

原因は、やはりマンネリ化にあったのではないかと、私は思っています。

つまり、すっかり慣れて手を抜いて時代劇を作った結果ではないかと……

 

それだけが原因だとは申しませんが、『水戸黄門』に象徴されるように、しばらく時代劇が作られなかった時期がありました。

でも、今回、里見浩太朗さんがご健在で黄門様を演じられるのは幸いです。

ベテランの時代劇スターさんがその中心におられるなら、それほどひどい時代劇にはならないだろうと考えられるからです。

 

一方、NHK大河ドラマの視聴率が低迷しているようですが、かなりリアリティに欠けているところに問題の一つがあるように思います。

高杉晋作さんは、なぜか現代人と同じ頭髪ですし、集まったメンバーが円陣を組んでそれぞれが伸ばした右手を中央で重ねて誓いを立てるなんてシーンを見せられては、鼻白むばかりです。

 

きっと、時代劇文化が、どこかで途切れてしまっているのではないかと思います。

あるいは、時代考証を蔑ろにして視聴者にへつらっているのかもしれません。

とはいえ、いまだ、時代劇の命脈は途絶えていないはずですから、上質の時代劇を期待したいと思います。

 

ブログでは、まっすぐに何かを批判することはしないでおこうと思っていましたが、つい、熱くなってしまいました。

いい加減にしておきませんと、黄門様から懲らしめられるかもしれません。

(おっと……今日のオチはやっぱりそこかぁ〜)