北海道の居酒屋さんに、
『飲んだらのれん』
という、北海道警察公認の暖簾がかけられたそうです。
平安時代にまで遡る歴史を誇る暖簾も、日本を代表する文化の一つに違いありませんが、暖簾が主役として用いられるシーンは見られません。
そこで考えました。
暖簾を、単なる和風インテリアの一つとしてではなく、もっと世界にアピールするには、映画の主要なアイテムとして使えばいいのではいかと……
たとえば、1997年にヒットした『幸せの黄色いハンカチ』(山田洋次監督 主演。高倉健さん 松竹)の向こうを張って『幸せの白いノレン』なんてどうでしょう。
願いを染め抜いて由緒正しい神社とかお風呂屋さんとか居酒屋さんとか呉服屋さんなんかにかけてくぐると、成就するという白い暖簾を、世界中の諜報機関や悪の組織が奪い合うという、アクションあり、涙ありの映画です。
あるいは世界的に有名なミュージシャンの名を借りて『レノンのノレン』なんてのも作ってみたりして……
いずれも、公開したはいいけれど、『暖簾に腕押し』なんて結果に終わるでしょうが……
もちろん、『飲んだらのれん』には、手応えを感じてもらいたいと思っています。