〈かまってちゃん〉の根本問題

昔、『ひらけポンキッキ』から、『かまっておんど』(作詞・ちかこうへいさん 作曲・中村弘明さん)が全国に広まりました。

赤ちゃんの世話に忙しいママやパパにいっぱいかまってほしい、甘えたいという子供の気持ちを歌っていました。

 

流行した当時、大人の〈かまってちゃん〉も、結構、問題……いえ、話題になっていました。

 

大分県で自宅に放火した男の動機が、子供の世話で自分をかまってくれない妻に腹を立てたことだと報じられています。

彼も、〈かまってちゃん〉だったということかもしれません。

 

ここ何年も、テレビなどで〈かまってちゃん〉が取り上げられることもなかったので、そんな人種はすっかり消滅していたように感じていましたが、どっこい、SNSを中心に、はびこっているようです。

これは、『かまってちゃんおんど』の流行った昔より、現代がひどい状態になっているということでしょうか……

 

この事件は、インフルエンザにワクチンを対処療法的に接種するよう方法で、なんとなく困っている個々の国民に任せて、国が〈かまってちゃん〉を放置してきた、最悪の結果の一つのように思います。

 

〈かまってちゃん〉をなくす社会を作るための根本治療は、やはり教育ではないかと思います。

現政権は、教育再生を大きな柱に据えているようですが、是非、〈かまってちゃん〉問題もその中に入れて、〝かまって〟やるべきだと思いますが、いかがでしょうか……

(え? そんなバカバカしい話に〝かまって〟いる暇はない……って?)