今日から、京都市美術館、日図デザイン博物館で、第67回毎日書道展関西展が、9日(日)まで開かれます。
そこに作品を出品している知り合いの書家から招待券をいただきましたので、足を運びました。
午後3時過ぎでしたが、その会場で、書家が直接筆を揮う〈席上揮毫会〉が開催されていました。
小型のバケツに入れた墨を、大きな筆を使って、あるいは、ある人は箒を手に、自由な感性で文字を描いていました。
まさに書道ガールのように大胆に筆を運んでいました。
それを、多分、大御所と言われる方でしょうか、解説や講評を述べておられましたが、面白かったのは、その解説、講評をされる方でさえ、目の前で書かれた文字が読めない、というところでした。
なんだ、それなら、せめて読める字を書けと普段から言われる私が書いてもいいんだ、と思ってしまいました。
ピカソ氏の絵を見て、なんだ、これぐらいならオレでも描けるんじゃないの〜、と言うのとおんなじかもしれませんが……
ちなみに、どうして招待券をいただいたのかと申しますと、その知り合いの書家が、拙著『奈良発オレたちシカをなめるなよ!(真珠書院)』〝通称・なめシカ〟の巻頭に記しましたオマケの詩を作品として書いてくださったからです。
他の方は、漢詩やら名言の類いやらを題材に書かれていらっしゃるのに、
「オレたちシカをなめるなよ 頭の角はだてじゃない
人間なんかひと突きだ 近づくときは気をつけろ
ケがして泣いても知らないぞ
オレたちシカをなめるなよ なめていいのはキャンディーだ」
なんてナメた文言を並べていいのかと思いましたが、多少の差はあっても、どれもこれも読みにくいことに変わりがないのなら、たいしてわかりゃあしないだろう、と少し安心してしまいました……