コンビニエンスストアに並べらえる書籍の条件は、すでに売れていることだそうです。
書店にはあまり足を運ばないけれど、コンビニエンスストアにはよく立ち寄るという人にも、書店で売れ筋の書籍は売れるということです。
《少年ジャンプ》《少年マガジン》などの少年誌はその典型かと思います。
他に、ビジネス系や健康に関する雑誌や書籍も定番です。
そのコンビニエンスストアで、昨日、大和言葉をテーマにした本を見つけました。
柔らかい言い回しの大和言葉が注目され、書店でその手の書籍が平積みされているのを目にすることは今でもありますが、それがコンビニエンスストアに並ぶことになるとは思っていませんでした。
少し不思議に思って手に取ると、ビジネスシーンで使える、という切り口で書かれている本でした。
「ああ、この手もあったか……」
大和言葉自体は、大昔からあるもので、それに着眼して売り出された本を見たときにも、やられた……と思いました。
でも、それをビジネスと組み合わせて、さらにヒットさせようというアイデアには、
「やっぱり、いくらでもチャンスは広がるな……」
すでに存在していて、これまであまり注目されていなかったものでも、
『どんな切り口で見せるか』
『何とどう組み合わせるか』
ということによって、ヒットさせることができます。
それはよくわかっていても、実際に見つけるのは大変で、なまじそんなネタばかりを探して大儲けしてやろうと考えながら、気がつくと40年。
ちょうど、講談師・旭堂南左衛門さんが講談に費やしてきた時間と同じです。
そこに思い至って……
「ああ、大儲けのネタばかりを探すのではなく、何か一筋に打ち込んでおけばよかった」
と殊勝に後悔するぐらいなら、アタシもこんなことにはなっていません。
毎度、懲りることなく、
「大儲けのネタを探して40年。そろそろオレにもチャンスがくるぞ〜!」