昨夜、東京の女流講釈師、神田陽子さんの講談会が、大阪千林の扇楽(伝楽亭主催)で開催されました。
神田陽子さんは、現役女子大生講談師ですから、大学からも多数のお客さんがお越しになり、会場は満席になりました。
演目は、『円山応挙の幽霊』と『四谷怪談』の二席。
東京ならではの怪談、幽霊話で、特に『円山応挙の幽霊』は艶っぽく、南左衛門さんの『お紺殺し』とは、また違った趣を堪能することができました。
大勢のギャラリーに、いつも以上に力が入っていました。
ですから、終演後の打ち上げもかなり盛り上がりました。
あちこちで名刺交換会も始まり、私も名刺をいただいた女性と、その娘さんのお二人とお話をいたしました。
初めて講談をご覧になられたというお二人に、落語、講談についてご説明申し上げておりますと、傍らにいらっしゃった伝楽亭の常連さんから、
「下から心が見えてるぞ」
とツッコミを入れられてしまいました。
ぎくりとした私の横で、すかざずそのお母様が、
「あら、そうでしたか。今夜は、腰から下の方がよく見えないもので……」