いただいておりましたお題でございます。
『月極』『磔(はりつけ)』『コピペ』
喜・清やん。ちょっと相談があるんやけどな。
清・何や。金ならないで。
喜・今日は、そんなお約束のくすぐりはいらんで。
清・ほな、何や。
喜・妹の花子が、年頃になったやろ。
清・ああ、そう言われたらそうやな。年頃なんて、縁はなそうやけどな。
喜・いや、縁がなさそうやて、そらどいう意味や。
清・一生、年頃のままや、いうことや。
喜・何や、それは。
清・ほんで、その、妹の花子がどないしたんや。
喜・いいやいな。年頃になったさかい、護身術を教えてほしいと、こない言うねん。
清・護身術って、あの花子にかぎって、絶対にそんな心配いらんで。
喜・そやから、それ、どういう意味やねん。
清・まあまあ、一生、年頃で大丈夫やいうことや。
喜・まあ、大丈夫やったらええんやけど、どないしたらええ?
清・いや、どないしたらええって、教えたったらええやろ。
喜・教えたらええって、わい、そんなもん知らんさかいに、清やんに相談してんねないか。なんぞ、手軽にできる護身術があったら、教えてくれ。
清・何や。そんなことかいな。それやったら、突きで決めたらええだけやないか。
喜・つきできめる? どないすんねん。
清・空手の突きや。(ポーズを取りながら)えい! と、こないして突きで決める。これを、つきぎめ、というんや。
喜・つきぎめ? そらまあ、空手、やってたらええやろけど、わいら、空手なんかやったことないし、そんなことして、手ぇ、けがしたら大変や。他にないか? 手ぇ、けがせえへん護身術。
清・ほな、針で突く、いうのはどうや。
喜・針で突く?。
清・そうや。一応、花子もおなごやったら、裁縫道具ぐらい、持ってるやろ。
喜・まあ、持ってるやろ。
清・その針を持って、相手のこの、盆の窪を突くんや。
喜・針で突く?
清・そうや、針で突け。略して、はりつけや。
喜・その盆の窪てなところ、どないして突くねん。
清・(必殺仕事人の音楽)ちゃかちゃかちゃんちゃんちゃ〜ん。ひゅん、ずぶ。……ああ、花子やさかい、ブス、か。
喜・あのな、そら、飾り職人の秀やからできるんや。それに、一応、あれでもわいの妹や。ブスは止めてくれブスは。
清・ほな、(カメハメ波のポーズで)こう構えて、(大声で)ぴぺぇ〜! と叫ぶっちゅうのはどうや。
喜 それ、ぴぺ〜やなくて、カメハメ波やないんか。
清・こっちが本家や。これを、秘技、コピペという。
喜・ほんまかいな。
清・うそやない。ほんまや。
喜・清やん。
清・何や。
喜・さいぜんから、つきぎめや、はりつけや、みんな口からでまかせで言うてるやろ。
清・そやから、ほんまや言うてるやろ。
喜・それやったら、どこでそんな護身術を仕入れ来たんや。
清・月極で買うてる月刊誌にはりつけてあった護身術の特集記事を、コピペしたんや。
デンデン