『ワンピース』(集英社)の作者、尾田栄一郎さんの凄いところは、多彩なキャラクターの造形にあります。
たとえば、ルフィーを尊敬してやまないバルトロメオは、お笑いキャラクターのようでありながら、土壇場でルフィーをなぞる技を出します。
ドフラミンゴのように世界の破滅を願う人物を見かけることもあります。
ドフラミンゴと同じく世界の破滅を願いながらも、恩人であるコラソンの思いに沿う行動を選択するローは、クールなようでドフラミンゴとは違う熱さを感じさせるキャラクターです。
これまでにもご紹介しております、人の役に立ちたいと願うベビー5も身近に存在します。
ヒットする漫画には〈テーマ〉〈ストーリー〉〈キャラクター〉という3つの要素が欠かせないそうですが、キャラクターを造形するには、かなりの人生経験かよほどの人間観察力が必要だと思っています。
ですから、尾田栄一郎さんの人生もちょっと覗いてみたいと思っていますが、残念ながら、マスコミに登場することはほとんどなく、その人生をかいま見ることはできません。
いずれはその機会が訪れることを願っているのは、私だけではないと思います。
(なんだ、また『ワンピース』ネタか!)
というお叱りのお言葉のないことをよいことに書いておりますが、決して他にネタがないということではありません。念のため…