第40代式守伊之助が先場所10日目に、今場所は3日目と7日目に軍配差し違え、勝敗を誤ったためです。
軍配を止し違えたときには自らの命を絶つ覚悟を持っている行司は、短刀を帯して土俵に上がっています。
他の競技の審判が真剣味を欠いているとは申しませんが、それだけ大相撲の行司という職の重さが感じられます。
きわどい勝負ではビデオ判定も行っているそうですが、行事の軍配に誤りがあると見える場合、あるいは両力士が同時に土俵を割って同体と見える場合には、土俵の周りにおられる五名の親方、勝負審判によって物言いがつけられます。
物言いがつけられ、軍配を止し違えたときには自らの命を絶つ覚悟を持っている行司は、その証しとして短刀を帯して土俵に上がっています。
ところで、大相撲以外で勝敗を決する審判が誤審のために出場停止になったという話は聞いたことがありません。
そもそも審判の判定を厳正に監視する存在が、他の競技では見られません。
明らかに誤審だと思われるケースはオリンピックでも見られますが、だからといってその場で判定が覆ることはありませんし、誤審を理由に審判が何らかペナルティが課されることもありません。
大相撲の行司とはさほどに厳しい職ではありますが、仕事に向かっては、誰であれこれほどの覚悟を持って取り組まなければならないのではないかと思い……
すいません。
いつものように墓穴を掘りました。