失敗しないようにうまくやろうとすると、緊張して却ってしくじってしまいます。
今日はカラオケ大会大阪決勝がある日ですが、出場者は100名を越えております。
おまけに、アタシなんかよりも歌のうまい人がぎょうさん出てこられることでしょうから、失敗しないようにうまく歌おうなんて考えたら、たちまちその他大勢の中に埋もれて敗退してしまいます。
全国決勝の出場権は10数名に与えられるようですから、別に1番になる必要はありません。
こういうときは、崇拝するドロンボー一味の、『不意打ち』『闇討ち』『騙し討ち』、相撲だったら猫騙しをかまして意表をつくのが上策かと考えております。
実際、カラオケの採点機能では何度やっても高得点は出ませんので、横綱白鵬関と対戦する舞の海関のように八双飛びもありかと思っています。
なにしろ、予選もそうやって突破したわけですから、自分の持ち味を活かすしかありません。
ただ、猫騙しや八艘飛びは大きなリスクの伴う技ですから、中途半端にはできません。
「思い切りよくやれるだけの根性が、私にあるだろうか……」
そんな不安を、例の友人にこぼしたところ、
「大丈夫だよ。猫騙しとか八艘飛びとか、キミの人生、そのものじゃないか……」