三題噺・大晦日の夜のラジオから

「……日めくり買うたらんかい!」

(てなオチで1年を終えてええんか!)

というお叱りとともに、お題をいただいてしまいました。

 

『除夜の鐘』『福袋』『ひまわり』

 

さあ、大晦日も残すところあとわずかとなりました。

紅白歌合戦も終わり、除夜の鐘も聞こえてきました。(ゴーン…… ゴーン……)

それでもお仕事をしながらこのラジオをお聞きになるリスナーの皆さんへのお手紙も、いよいよ今年最後の1通になります。

ペンネーム、ひまわりさんからいただきました。

「女手一つで私を育ててくれた母は、毎年、大晦日、このラジオをから流れる除夜の鐘を聞きながら内職もこなしていました。その母の口癖が、いつかゆとりができたらお正月の福袋を買いたい、ということでしたが、結局、その夢をかなえる前に亡くなってしまいました。今なら、福袋の一つや二つ、私からプレゼントできますが、もうそんな親孝行もできません。でも、どんなに苦しいときでも、ひまわりのように明るかった母に、母の好きだったこの番組から、天国の母に、この歌をプレゼントしてください」

それではお聞きください。福袋は贈れなかったけれど、『おふくろさん』。

 

よいお歳をお迎えください。