『大人になったらなりたいもの』ランキンングから見えること

第一生命が全国の幼児や小学生を対象に調査した『大人になったらなりたいもの』ランンキングが発表されました。

男の子の1位は6年連続サッカー選手で、女の子は19年連続で食べ物屋さんだそうです。

「男の子の運転士さんが調査開始以来最高の4位になったのは、北陸新幹線の効果があるのでは……」

てな分析が報道されていますが、頻繁に行われる世論調査なんかよりも、もっと注意深い分析、ならびに日本の将来の問題などについて、深い考察が必要なのではないかともいます。

 

たとえば、2011年以降、男の子のランキングから、学校の先生が消えています。

さいわい、女の子のランキングから外れてはいませんが、これには学校の抱える問題が影響しているのではないかと考えると、たかが子供のランキング、と笑っていられません。

 

たとえば、運転士は男の子のランキングには入っていますが、女の子のランキングに入ってはいません。

看護師さんは女の子のランキングに入っていますが、男の子のランキングには入っていません。

男の仕事と考えられていた職場に女性が、反対に女性の仕事と思われていた職業に男性が就くようになってはきましたが、このランキングを見る限り、職業観はあまり変わっていないように思われます。

 

あるいは、たとえば、伝統文化や伝統技術の継承者がまったく見られないのはなぜでしょうか?

 

あるいは、ない職業で言うと、政治家がありません。

あるいは、社長がありません。

 

もっとも深刻な問題は、ヒーロー、正義の味方がないことではないかと思います。

それだけ、仮面ライダーに魅力がなくなった……

 

(え? やっぱりそこに結論を持っていくところに問題があるぞ……って?)