日本は、国家権力による束縛の、いたってゆる〜い国だと思います。
でも、人間の自由を束縛するのは、国家権力だけではありません。
たとえば、今回のSMAPの解散騒動で、彼らは、簡単にグループから離脱するとか、所属事務所から独立するとかできない、不自由な立場にある人たちなんだと思いました。
「メンバーの4人が独立しても、そのまま5人でSMAPとして活動すればいいじゃ〜ん」
なんて軽く考えていましたが、やっぱりタレントというのは商品でしかないということなんでしょうか、所属事務所の意向や関係各位に及ぼす影響を考慮しないわけにはいかないようです。
こういうことは別に芸能界だけに限らないと思います。
一般社会でも、会社や上司の意向、取引先、顧客との関係に影響を及ぼし、ひいては自分の生活、人生をも左右することになるとなれば、自由に振る舞うことなどできません。
ただ、よく考えてみると、自由を束縛されている人というのは、SMAPのように有名で影響力が大きいか、世間で必要とされている、あるいは組織で重要な立場にある人に限られているように思います。
きっと、だからだと思います。
「アンタは自由でいいよねぇ〜」
なんて、よく言われるのは……