三題噺を創るポイントの一つは、いただいたお題に関連づけて、最初にオチを考えることです。
そこから、ストーリーを考えます。
ストーリーを考える場合、場所と登場人物をどう設定するかいうところに焦点が移りますが、落語の便利なところは、古典落語ですでにそれらが用意されているところです。
ですから、場合によってはこれらも使って噺を創ります。
ただし、三題噺の醍醐味は、どれだけ意外性のあるドラマが創れるか、という点にあるのではないかと考えています。
そうでなくては、落語的話術に劣るアタシなんぞが百戦錬磨の他のメンバーに三題噺で太刀打ちできるわけはないと心得ております。
ただ、そのためには、面白いドラマになりそうないろんなことに注目しておかなければなりません。
たとえば、昨日、民主党の斉藤議員が安倍総理に今回のSMAP問題について質問したてな報道がありました。
国会においては、問題が山積しているとか審議の時間が足りないとか文句を並べる野党議員が、どうしてこのSMAP問題の感想を首相に質問しなければならないのか、と憤りさえ感じました。
でも、その質問に至る経緯までは知りませんので、そこんところもちょいと報道してもらえたらとも思いますが、でも、予算とか法律とか関係なく、国民の関心を呼びそうな芸能問題について延々と国会で質疑答弁されるなんてことは、三題噺のネタになりそうです。
喜・議長
議・清八く〜ん
清・ただいま、首相は国民的アイドルであるSMAPの分裂解散が回避されてよかった旨の答弁がございましたが、メンバーのうち4名は一定期間、仕事を干されるかもしれないという状況が、芸能界の慣例から予想されます。この点について、実は労働基準法に違反するのではないか、あるいは、一般社会においても大きな力を持つ組織の意向に反した場合に従業員が不利益を被るケースがみられますが、その点について早急に何らかの法的措置を講じる必要性があると思われます。総理はどうお考えでしょうか?
議・内閣総理大臣、喜六く〜ん。
喜・え〜と…… 最初にオチを考えていませんでした。
デンデン