大相撲初場所千秋楽VS旭堂南左衛門一門会

昨日、大相撲初場所千秋楽で大関琴奨菊が優勝しました。

10年ぶりの日本出身力士の優勝でしたが、将棋の坂田三吉ゆかりの泰聖寺で開催されておりました旭堂南左衛門さんの新年一門会に行っておりましたので、その瞬間を見そびれてしまいました。

終演後の茶話会で、お客さんがスマートフォン琴奨菊関優勝のニュースを知らせてくださいましたので、それを聞いた弟子の南舟くんが、

琴奨菊関の優勝が取りざたされたころは、10年ぶりの日本人力士優勝と報じられていましたが、実は日本に帰化した旭天鵬が平成24年夏場所に優勝しております。日本人力士の優勝は10年ぶりではありません。それをNHKにメールで知らせてから、日本人力士ではなく、日本出身力士、もしくは日本生まれの力士、という表現になりました」

てな手柄話みたいなことを語りますと、兄弟子の南青くんが、

「それだけのデータを、なんで講談に活かせへんねや」

 

四番弟子の南斗くんは、この日、一門で新年の挨拶を行うことを忘れていて、羽織袴を持ってこなかったそうです。

そこで、急いで家に取りに帰ったそうですが、家に入るときに鍵を鞄に入れたまま泰聖寺に置いてきてしまったので、結局、彼だけいつもの着物で新年の挨拶口上という仕儀にいたったそうです。

それを兄弟子の南鷹くんに暴露された南舟くんは、

「今年の抱負は、物忘れをしないようすることです」

 

その南鷹くんは、幕内力士琴勇輝関のストーリーを、見事な講談に仕立てていました。

 

トリで登場された南左衛門さんも迫力のある相撲講談で、大相撲初場所千秋楽に優るとも劣らない旭堂南左衛門一門会でした。