「どうせそんなもんだ」と思ったら……

世の中には、負の感情を表す言葉があります。

たとえば、

〈どうせ〉

という言葉が使われるときには、

「どうせ結果はおなじだろう」

という形で、これが、

「どうせありがたい経営哲学を聞かされるだけだろう」

となると、皮肉が込められることになります。

ですから、〈どうせ〉を普段から使わないように心がけていらっしゃる方もおられるようです。

 

〈そんなもの〉

という言葉はも、負の感情を表しているかと思います。

「利益があるといっても、そんなもんだ」

 

〈どうせ〉〈そんなもの〉

を合わせると、

「大企業といっても、どうせそんなもんだ」

となります。

なんてことを口いたしますと、

「そんな否定的な考え方ではいけない」

てなことをのたまう方が世の中には少なくないようです。

 

でも、これで自分の感情を落ちつかせることができるとしたらどうでしょう。

 

狐が葡萄を取ろうとして何度か飛び上がりますが、結局手にすることができず、

「どうせおいしく葡萄に違いない」

という寓話があります。

類似する話は、世界中にあるそうです。

ということは、こうした言葉は、感情をコントロールする人間の知恵が生み出した言葉だと考えられます。

 

振られて、

「どうせ、たいした女じゃないし……」

と、相手を蔑むような輩は、

「どうせたいした人間じゃない……」

と評した人が、

「人間なんてそんなもんだ……」

 

でも、ときにはそれも必要ではないかと思います。

 

写真や動画もなく、有名人でもないブログのアクセ数なんて、どうせそんなもんだ……

そう言う割に続けているのは、意地か未練か独善か…… ああ、こりゃこりゃ……