『少女A』の演技論

中森明菜さんの『少女A』(作詞・売野雅勇さん 作曲・芹澤廣明さん ワーナーパイオニア)を、最近よく歌うようになったのは、ジャンボカラオケ広場のダムスタジアムで、コンサートで歌う中森明菜さんと一緒に歌える映像があるからです。

その歌詞の中で、

「心と身体は一つじゃないのね」

というところで、

「いやよいやよも好きのうち」

ということを理解したような気になっておりました……

それにもっと早く気づいていたら、ボクの人生はもっとバラ色に輝いていたのではないかと思いながら、

「気づいていてもキミの場合、今とおんなじ結果だろう」

という例の友人の反応を、オチにしようと思っておりました。

 

一昨日、韓国芸術総合学校(Kアーツ)の先生、お二人をお招きして、京都造形芸術大学で行われた演劇のワークショップの見学に参りました。

日本でも韓流ドラマの人気が高いのは、こうした学校で学んだ俳優が活躍しているからのようですが、その礎を築かれたお二人の先生方はともに留学されて欧米から学ばれ、それぞれ『身体論』と『発声論』からアプローチされておられました。

お二人のお話をうかがって、日常的な行動がリアルな演技を見せるのではなく、身体、発声を鍛えなければ意識を演技に結びつけることができないということが、より深く理解できたように思いました。

スポーツ選手がトレーニングを積むことによって高度なパフォーマンスを見せることができるのと同じです。

 

自分の身体は自分の意識によってコントロールできると思っている人が、世の中、ほとんどかと思いますが、実はそうではないようです。

大事なプレゼンテーションを前にお腹の調子が悪くなるのは、その好例かと思います。

 

それで、昨日はまた違った感慨を持ちながら、『少女A』を歌ってしまいました。

「心と身体は一つじゃないのね🎶」