今日は忍者の日!

忍者の里として知られる伊賀市甲賀市では、今日、2月22日を忍者の日としているそうです。

 

忍者と言えば、お決まりの黒い(紺色や灰色や白や赤もありますが)忍び衣装に忍者刀を背負って、手裏剣を投げ、撒きビシを地面にばら撒き、水蜘蛛で水上を渡り、自在に木に上っては樹上を飛び回り、極めつけはお揃いの忍び装束で軍団として戦うというイメージが定着しています。

まるで、唐草模様の風呂敷を背負って頰っ被りをした髭面の泥棒と一緒で、イメージが定着してしまった忍者は、もはや忍びの者ではありません。

そんな格好では、すぐにそれと知られてしまいます。

 

「きっと、本物の忍者が見たら、情けないことだと嘆くだろうな」

と例の友人が申しましたので、

「いや、本物の泥棒と一緒で、きっと喜ぶと思うよ」

と、アタシが反論いたしましたところ、

「どうして」

「その忍者のイメージから外れる格好をすれば、忍者であることがばれない」

そう答えますと、

「なるほど」

と、珍しく例の友人が感心いたしました。

アタシもそこでやめときゃよかったのに、つい、

「だいたい、忍びというのは、そんなちゃらちゃらしたもんじゃない。漢字で、刀の下に心を置く者と、書くぐらいだから……」

と、含蓄のない蘊蓄を口にしようとしたところで、しまったと思いましたが、案の定、例の友人は、

「キミの場合、確か、別の下心があったよね」