新聞のコラムが使った禁断の技

どの新聞社であれ、新聞のコラムの書き方は、謎掛けと同じです。

本題とは関係のなさそうな話題を最初に記して、実はそれが本題と繋がっていくという書き方です。

たとえば、ミツバチとかけまして、昔の役所とときます。

その心は、甘い汁を吸うております。

すみません。

落語『ぜんざい公社』から拝借しました。

 

本日の産経新聞のコラム『産経抄』でも、デカルトのハエによるアイデア誕生の話題から入って、ミツバチなど昆虫によって得られる経済効果の大きさについて報じた経済ニュースと関連づける形で書かれています。

ただ、今日のコラムだけは特別で、なんと、

「本稿をどんな言葉で締めたものか……」

と、正直に吐露して、

「ひらめきの粉をまぶした虫が、わが職場にも飛び回っていないものか」

てなオチで

コラムを終えているではありませんか!

 

新聞でも落語でも小説でもエッセイでも映画でもドラマでも、読者や視聴者の納得する形で終えなければなりません。

「締めくくりをどうしたものか困っております……デンデン」

てなオチは、素人の三題噺でも許されておりません。

その許されないことを得意技の一つとして許容されているのは、このブログだけです。

(誰が許してるんや!)

その技を、天下の全国紙の新聞が使うとは何事か、使用料を払え、とアタシが糾弾するのは間違っていますよね……デンデン