ほんとうに頭のいい人とは、どんな人でしょうか?
世の中の多くの人は、学校の成績のいい人、試験の偏差値の高い人、あるいは知能指数の高い人などを、頭のいい人と思っているようです。
ですから、出身大学を鼻にかけたり、学歴に劣等感を持ったりする方が少なくないのではないかと思います。
でも、社会に出てみると、
「どうもそうとばかりは言えないんじゃないの……」
ということに気づきます。
では、会社で実績を上げて出世している人がすべて頭がいいかと言うと、そうでもないようです。
頭がいいかどうかの基準など、ほんとうはなくて、実は各人の思い込みにすぎないのではないかと思います。
たとえば、組織の論理を振り回すことにかけては頭のいい人かもしれないけれど、組織や企業の枠に囚われない発想ができる人は、また違った意味で頭のいい人と言えるのではないかと思います。
フリートークのできる人なんかも頭のいい人になるのではないかと思います。
たとえば、タレントの上沼恵美子さんなんかも、頭のいい人になるのではないかと思います。
面白いことを言いたい放題言っているように見えながら、押さえるべきところはしっかり押さえて聴衆を惹き付けています。
「組織の枠に囚われないで、面白いことを言おうとしている人が頭のええ人やとしたら、わいも頭のええ人間やっちゅうことになるな」
と例の友人に得意になって話しましたところ、
「キミの場合、頭の悪さを隠そうとしているだけだろ……」
例の友人は頭のいい人間です。