実は、先月から歯ぐきが痛んで、今月に入って歯科医に行きました。
ちょちょいと薬を塗っておしまいになるかと軽く考えておりましたが、ほとんど拷問のような治療を受けることになりました。
「さあ、なにもかも白状しろ」
と言われたら、
「何もかもすっかり白状いたします」
と答えると、時代劇なんかでは拷問を止めてもらえるところですが、残念ながらそんなことは何も問われません。
「ごめんなさい。あのとき神の御意志に反してあんなことをやってしまいました。誘惑に負けてこんなことをしてしまいましたが、どうかお許しください」
と、懺悔しようとしましたが、口を開けたままですから、それもできませんし、仮にそう懺悔して許しを請うたとしても、
「じゃ、ここでやめましょうか」
と言われてまた痛みに悩まされることになりたくはありません。
結局、拷問に耐えるしかアタシには選択肢はありませんでした。
でも、まあ、おかげで今日はもうすっかり痛みはなくなりましたから、久しぶりにちゃんと仕事ができるかと思います。
人間、ときにはこんな痛みを受けることも必要ではないか、などと痛みが収まると悟ったようなことも思いますが、なにぶん、歯ぐきの痛みですから、咽喉元を過ぎるまでもなく痛みを忘れてしまうのではないかと思います。