今日の『美の京都遺産』(MBS)で、取り上げられていました東映剣会は、時代劇の斬られ役を担っている方々の、歴史あるプロ集団です。
その東映剣会の殺陣師の、
「チャンバラは思いやりと信頼」
という言葉に、深く感銘いたしました。
記憶に新しいのは、日本の文化の一つでありながら人気の低迷する演歌の支援を目的として、今年3月2日に結成された『演歌・歌謡曲を支援する議員連盟』です。
衆参両議院から38名の国会議員が参加し、カラオケ大会にプロの歌手を招く活動などを行うということです。
もし、人気の低迷する日本文化を支援するというなら、是非、『時代劇の殺陣(立ち回り)を支援する議員連盟』を立ち上げてもらいたいと思います。
カラオケ大会にプロ歌手を招くついでに、殺陣を見せてくれる東映剣会にも参加してもらって、歌とともに皆さんに楽しんでもらうとか、最近定着している高校や中学などへの出前授業で立ち回りを実演してもらうとか、あるいはSAMURAI、NINJA好きの欧米に向けた時代劇映画を作成するなんてことをプロデュースするぐらいの活動を行ってもらいたいと思います。
そうすると、《思いやりと信頼》が、日本だけでなく、世界にも広がっていくきっかけになるのではないかと思います。
子供のころ、チャンバラごっこに興じた方も少なくないと思います。
「やー!」
「わー!」
「よーし、そしたら、次はお前等、悪代官とその手下や」
「ちょっと、待て」
「なんや」
「なんでわいら、いつも斬られ役やらなあかんねん」
「なに! 文句あるんか!」
「最初に、じゃんけんで順番決めたやないか」
「そやから、わしが主役、やってるんや」
「なんやて。勝手なこと言うな!」
「勝手なことを言うのは、お前ら悪者じゃ」
「なにっ! そんなら問答無用じゃ。皆の者、かかれ!」
「おー!」
思いやりも信頼もないチャンバラごっこでした……