車窓から桜を見ながら……

桜の開花標準木の周りに集まった報道陣が、気象庁の職員の桜の開花宣言をその場で報する映像が見られました。

梅の開花にそんな騒ぎはありません。

 

フィギュアスケートの世界選手権の女子では、宮原知子選手が5位、浅田真央選手が7位であったにも関わらず、先にテレビ画面に映るのが、あるいは新聞の写真の大きいのが浅田選手であるという報道姿勢は、相変わらずのようです。

 

パンダの〝恋の季節〟は報じられて、その他の動物の〝恋〟の映像は流されません。

 

年度替わりに、某民放の報道番組のキャスターが降板することになりましたが、彼の報道姿勢が偏っているという非難の声がありました。

 

引きこもっている人の部屋のドアを壊して当人を引き出す映像を流した番組にも、非難が集まっています。

 

今週になって今を盛りと咲いている桜を電車の窓から眺めながら、誰にとっての公平な報道なのかと考えてしまいました。

報道に携わっている人たちは、案外、視聴者が求める公平な報道について大きな勘違いをしているのではないかと思います。

その勘違いに踊らされている視聴者も少なくないのではないかとも思いながら、それでも踊りながら花見に興じている方が幸せなのかもしれない、などという思いもよぎります。

 

でも、念のために申し上げておきますが、誰も花見に誘ってくれないからこんなことを書いているわけでは決してありません……