NHKとボランティアの心得第九条

熊本の地震に関するニュースを報道する際、NHKのアナウンサーが被災地の視聴者に、

「力を合わせて乗り切りましょう」

などと、これまでにはなかった言葉を発するところを目にして、個々のアナウンサーの判断で行っているのかどうか気になっていましたが、東北の震災を基にした内容を、NHK全体で考えて放送しているようです。

 

全国社会福祉協議会の災害ボランティアの心得十か条の、第九条に、

被災者にがんばって、などと声をかけない」

とあるそうです。

何かあると、

「がんばって」

と声をかけるのは、もう日本人の習慣になっていますから、それ以外の言葉が頭に浮かばないという人が多いのではないかと思いますが、〈がんばって〉に頼らない表現を考えることが大切だという主旨は、以前にもこのブログで記したかと思います。

 

共感される人、信頼される人は、その場の状況に応じた言葉を自分の頭で考えることができる人かと思います。

 

ですから、単に原稿を読むだけでなく、注意を喚起し、励ます言葉を考えるNHKは、よくがんばっている……

(おい!)