吉本新喜劇の池乃めだかさんが、舞台で自分がぼこぼこにやられたのに、
「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ」
と言う捨て台詞で立ち上がるギャグで笑いをとっていますが、ちょいちょい使わしてもらっています。
と言っても、実際に誰かに殴られたり蹴られりして口にすることはありません。
たいがいは、一日の仕事を終えるときに、誰も聞いていないのに、
「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ」
と、言って帰り支度を始めます。
いえ、周囲に誰もいないのではなく、毎度のことなので、関わるのを避けるように、皆さん、聞かなかったことにしているというのが、事実です。
もちろん、アタシのモットーは、
「明日でいいことは今日するな」
ですから、その仕事もいいかげんなところで終わりにしています。
ところが、それでしくじるときがありまして、上司や同僚などから、ぼろをかすのように批難叱責を浴びせられることがあります。
そんなときにこそ、
「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ……」
と、言いたいところを、ぐっと辛抱しております。