それは営業妨害じゃないのか!

植毛面積の少ない歯ブラシが出回ったときには、歯磨き粉の売り上げが落ちる、と歯磨き粉のメーカーから苦情があったように思います。

 

水を使わない洗濯機が出てきたときには、洗剤メーカーからクレームが出たかと思います。

 

タクシーが天然ガスで走っているのは燃料費の節約になるからのようですが、だったらすべての車が天然ガスで走ればよさそうなものなのに、どういうわけか一般の自動車はガソリンで走っています。電気自動車や水素で走る車が話題になっているとは言え、ガソリンに取って代わるのは、多分、石油が枯渇するころではないかと思います。

 

路線バスの運行時間の延長は、タクシーの営業を圧迫することになりますが、庶民にとってはバスの営業時間を延長してもらう方が助かります。

 

ランプができると蠟燭屋が少なくなり、電球が普及するとランプ屋は立ち行かなくなります。

 

新しいものが開発されるということは、それまであった仕事がなくなるということでもありますから、何とか巻き返しを図ろうとする人々の抵抗もあって当然です。

 

ただし、タバコだけはどうやら別物のようです。

昔はタバコのコマーシャルもあり、ポスターも当たり前のようにありましたが、そこにいつのまにか、

「吸い過ぎに注意しましょう」

てな注意書きが加筆され、

「あなたの健康を損なう虞れがある」

とかなんとか矛盾する注意書きが記されるようになり、禁煙パイポなるグッズが販売されるようになってもどこからも文句など出てこない時代になり、最近は禁煙外来医療のコマーシャルが流されているのに、営業妨害だとJTが訴訟を起こすなんてこともありません。

 

良い子のアタシは生まれてこのかたただの一本もタバコは口にしたことはありませんが、こういうご時世だと、つい、禁煙外来の宣伝を営業妨害で訴えたら面白いのではないかと思ってしまいます。