書店に行くと、〈雑談力〉をつけるための本が、最近は何冊も並んでいます。
NHKでも、『助けてきわめびと』という番組で、雑談力を身につけたい人が落語家に指導を仰いでいました。
さんざんコミュニケーション能力が必要だと世間で言われ続け、このブログでもたびたび話題にしてきましたが、実はそれが〈雑談力〉だったということに、この頃やっと気づかされました。
それなら、アメリカ渡りのコミュニケーションセミナーみたいなものなんか受けずとも、落語を聞いていれば身に付きます。
なにしろ、落語なんて言うのは、独り言で雑談をやっているようなものですから……
ただ問題は、覚えたネタをそのまま接客や営業でしゃべると、却って不審を抱かれてしまい、お客に逃げられてしまうというところでしょう。
学ぶべきは、落語のボケとツッコミのパターンを体得し、それを状況によって活用することにありますが、それができれば苦労はしません。
まあ、真面目に落語から雑談力を学ぼうとするのではなく、楽しんで、それをたとえば映画の感想を述べるように友達と語り合うのがいいかと思います。
ちなみに、久しぶりに『落語DEユーモアコミュニケーション』を開催いたすますので、よろしければそちらでたっぷり伝授いたします。
(え? どうせ雑談ばかりだろ……)
って、アータ、なんでわかりましたんや……
てな、ワザなんかも引き出しに入れておきますと、雑談力にも自信が持てるようになるかと思います。