手っ取り早く魔法使いになる方法

昨日の早朝講演会で、中井社長は〝魔法の言葉〟を紹介して下さいました。

「君は就職したいのか、就社したいのか?」

という言葉を、就職活動に取り組む学生に投げかけるそうです。

 

予備校の先生だった林先生を一躍スターにしたのも、〝魔法の言葉〟です。

「いつやるの? 今でしょ!

 

スピッツには、『魔法のコトバ』(作詞作曲・草野正宗さん)という歌がありますが、何であれ、ヒット曲の歌詞はまさにそのまま〝魔法の言葉〟になります。

 

〝子供を育む魔法の言葉〟なんてのも、また、モチベーションを上げる言葉も、心を癒す言葉も、昨今は〝魔法の言葉〟として巷に出回っているようです。

 

でも、本来魔法の言葉が使えるのは、魔法使いだけではないかと思います。

それが、魔法使いでも何でもない一般人が、誰もが口にする言葉を魔法の言葉と称して使い出したら、それはもはや魔法の言葉でも魔法でもないのではないかと思います。

ただ、逆に、魔法の言葉を口にしたとたん、その人は魔法使いになるということも言えるのではないかと、ふと考えてしまいました。

 

そんなことを例の友人に話したところ、

「キミはすでに言葉の魔法使いじゃないか」

と珍しくうれしいことを言ってくれたと思った瞬間、

「いや、キミの場合、詐欺師と呼んだ方が手っ取り早いか……」