今朝、出勤して間もなく、女性から〈大人のキットカット〉をいただきました。
こういうとき、ただ、
「ありがとうございます」
と言うだけでは芸がありませんので、
「ありがとうございます。今日はこれだけで来た甲斐がありました。ほな、これで帰ります……」
と申し上げることにしています。
たいがいは、笑って喜んでいただけるばかりか、お返しなんかしなくても、また、なんぞおいしいものをいただくことができます。
昨今は、人間関係を良好に構築するためには、ほめることが大切だという風潮があります。
もちろん、そうに違いありませんが、うかつにほめると却って不審を買うこともあります。
でも、素直に喜びを表現すれば、たとえちょっとしたことでも、相手は喜んでくれますし、こちらに好感を持ってくれます。
慣れないほめ言葉を口にするよりは、友好的な関係を結ぶことができるのではないかと思います。
ただ、注意しなければならないのは、
「今日はこれだけで来た甲斐がありました、って、毎度、おんなじこと言うてるで〜」
と、こちらの下心を見抜かれてしまうことです。
そうならないためには、違うパターンも必要になります。
たとえば、
「ありがとうございます。これで、今日一日、生きていけます」
とか、
「ありがとうございます。今まで、生きてきてよかった……」
とか、
「ありがとうございます。これが、あの有名な大人のキットカットでございますか。ワタクシ、初めてでございます。ちょうだいいたします」
(え? それ、落語のネタちゃうか……)
なんでわかりましたんや……