ムーミンに学ぶ

藤乃家美里師のお気に入りは、ムーミンだそうです。

何となくほんわかした美里師の雰囲気の秘密は、ムーミンにあるのかもしれませんが、美里師に限らず、ムーミンのファンは日本全国にかなりいらっしゃるようです。

 

もちろん、主人公のムーミンだけが人気を独り占めしているのではなく、吟遊詩人のスナフキンの生き方にはアタシも憧れております。

ニョロニョロなんていう生き物も、宮崎アニメのまっくろクロスケみたいで……、いや、順番としてはニョロニョロの方が圧倒的に先輩ですが、あれがまた浮世離れしていて、見ているだけでほのぼのとしてしまいます。

 

ムーミンをこよなく愛する女性が多いということは、女性の活躍できる日本を、日本の女性はあまり目指していないということなのかもしれません。

何しろ下手に活躍すると、今以上に毎日が忙しくなるだけで、癒されることなどなくなってしまうでしょうから……

 

そこで、アタクシは自分のアヤマチに気がつきました。

「落語やら雑談やら、今までは何とか笑ってもらってモテようとしていたけれど、それで成果のあった試しはない。実はそうではなく、ムーミンのような、のんびりとした、あるいはニョロニョロのようなつかみどころのない、手っ取り早く言えば、訳の分からない雰囲気を持つようになれば、話術なる目眩しなど駆使せずとも、女性にもてるようになるのではないか……」

それを例の友人に話しましたところ、

「キミは、みんなからすでにニョロニョロのように訳の分からん奴だと思われているはずなんだけど……」