今日、怒りを爆発させている方を見かけて、思い出したのが、怒りをコントロールする[アンガーマネジメント]に関する書籍が、以前、書店に並んでいたことでした。
それらの本を読んだことはありませんが、こう見えて怒りん坊だった……(いえ、今もかな……)アタシの収め方は、なぜ、怒るのか、その原因を辿ってみるということです。
最初のうちは、アタシを怒らせた相手の非をその原因だと考えますが、さらに〈なぜ〉を重ねていきますと、自身の不徳、人間の小ささ、といった、自分の心の内に行きつくことがあります。
それに気づくと、却って恥ずかしくなりますが、最近は、人にはそれぞれ違った立場やら価値観やらがあるだろうと考えもし、また、自分の小さなプライドや執着心を捨てると、案外、怒っていたことがバカバカしくもなります。
[アンガーマネジメント]の要諦は、実はバカバカしさにあるのかもしれません。
ですから、今日、怒っていらっしゃる方に、
「これからすぐに段ボールで即席の卓袱台を作りますから、それを『馬鹿野郎』と言ってひっくり返すとバカバカしくて怒りが収まるかもしれませんが、どうですか?」
と提案したところ、
「ふざけるな!」
と、火に油を注ぐ結果になってしまい、
「オマエがしゃしゃり出てくるといつも話がややこしくなる!」
と、彼をなだめようとしていた周囲の人たちの怒りまで買ってしまいました……
てな、くだらない話でも思い出してみると、笑って少しは怒りも収まるかもしれません。