日本で蛇を好む人は少ないと思いますが、インドの蛇使いは首に大蛇を巻きつけています。
ゴキブリの嫌いな人は多いと思いますが、ゴキブリを見つけた幼児はそれを手でつかもうとします。
そうしたことから考えると、蛇にしてもゴキブリにしても、最初から嫌われていたわけではなく、後天的な環境によって刷り込まれたイメージが原因で、日本人、あるいは人間に嫌悪されることになったのではないかと考えられます。
だとすると、自分自身が嫌いだとか、あるいは自分にネガティブなイメージを抱いている方にも、それが生まれついてのものではないということが言えます。
つまり、後天的な環境が要因となって刷り込まれたイメージが、そうした感情を生み出しているのではないか、ということです。
誰であっても、持って生まれた性質に、最初から自分で好悪を決めているわけではなく、またネガティブなイメージを刷り込んでいるわけでもありません。
ちょうど、半分残っているジュースを見て、
「半分も残っている」
と思う人と、
「半分しかない」
と、とらえる人がいるのと同じことかと思います。
それを決めているのは自分です。
正社員として働く、ということが当たり前だった時代から、正社員として長続きしない自分に対して、
「ああ、自分は正社員ととして働く能力がないんだ……」
と思いましたが、正社員として働かない人生を選択してからは、その点に関して自分をネガティブに考えることはなくなりました。
それでもちょいよいかっこ悪い失敗をすると自己嫌悪に陥り、また、この時期、ボーナス支給のニュースに触れると、
「何がボーナスだ。オレの人生、一発逆転だ〜!」
と心の中で叫びながら、宝くじを買いに走っています。
「宝くじなんて当たるはずがない」
とネガティブに考えていないということで、今回のオチにしていただくと、アタクシ、ネガティブな気持ちにならずにすみますので、その辺、よろしく……