七夕に飛び立つ日本人宇宙飛行士・大西卓也さんに聖徳太子様の思いを馳せる

職場では、聖徳太子様の、

『和を以て尊しと為す』

という言葉が使われます。

「チームワークを乱す言動は慎むべし。『和を以て尊しと為す』だ」

そう言われて、自分の思いや考えを引っ込めた経験のある方は少なくないのではないかと思います。

 

多分、そのチームワークがもっとも重要視される職業の一つが、宇宙飛行士ではないかと思います。

日本人が宇宙飛行士に選ばれると、大きなニュースとして報道されますが、選抜の理由や過程を聴いておりますと、まさに、

『和を以て尊し』

だと感じます。

どこにも逃げ場がなく、また、誰かの失敗が乗組員全員の命を奪いかねない宇宙空間ですから、まさにチームワークを乱す人間が選出されることはないようです。

ただ、

「チームワークを乱す言動は慎むべし。『和を以て尊しと為す』だ」

と言われて、あるいは懸念して自分を押し殺すような形ではないように思います。

〈どこにも逃げ場がなく、また、誰かの失敗が乗組員全員の命を奪いかねない宇宙空間だからこそ、お互いの考えや認識、あるいはそれぞれの人生の背景となっている文化を尊重する姿勢を持たなければならない……〉

 

今日は七夕。

多くの人が星に願いをかける日に、日本人宇宙飛行士大西卓也さんが乗り組むロシアの宇宙ロケットが打ち上げられます。

 

今夜は夜空を見上げながら、聖徳太子様のお気持ちにも、思いを馳せたいと、思っています。